【感想・ネタバレ】考えずに、頭を使うのレビュー

あらすじ

楽しくなければ、強くはなれない。「グレイシーハンター」の頭脳。常識を破る発想の数々。「IQレスラー」――並みいる強豪外国人を、想像を超えるトリッキーな動きと技で倒してきた彼を人はこう称える。頭の中ではどれほど深く考えているのか? じつは根底にあるのは、シンプルで自然な願望だった。「もっと強くなりたい」。その目的達成のためにこそ彼は真剣に楽しさを追求し、おもしろい試合にこだわりつづける。「余分な気合いやモチベーションはいらない」「言われたことはやらない」「勝てばいいというものではない」。考え込むのではなく、頭の使いどころを身につける。無用な常識など、こうして破れ!【考えるだけでは何もできない】過去にとらわれない/気合なんて入れるもんじゃない/言われたことをやるんじゃない/素の自分でいて何が悪い/勝てばいいというものではない/相手のことは考えても意味がない/意味がないと思ったら、やらない

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Posted by ブクログ

フェイントの掛け方、スパーのやり方(ラスト30秒は一本をとりにいく練習)、打撃の巧さはゴーン、ボーウィーさんとのレンチュウから など桜庭さん本人の口から

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2012年12月05日

Posted by ブクログ

格闘技好きなら誰しもが憧れる著者。

その試合を見た人なら、この人の楽しさがわかるはず。
直接会場でそれを見ていた人はなおさらだろう。

あのパフォーマンス
あの試合展開
あの世界観

それを生み出した発想が垣間見える、そんな本。


下手なビジネス書を読むよりも
格闘技という非現実的な世界で戦う著者の考えは
説得力がありすぎるほどある。

プロの心構えは、格闘家でなくとも
プロスポーツ選手でなくとも、一般人でも同じ事。
それに気付かされる、教えてくれる。

また桜庭選手の試合を見たくなるそんな一冊。

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2012年09月06日

Posted by ブクログ

総合格闘家の筆者が、日々何を考えながら練習や試合をしているのか、今までの格闘家人生を振り返りながら教えてくれる。

筆者のモチベーションの源泉は、優勝や数字と言った結果にあるのではなく、自分が思う「強さ」を追い求めること。
それは、昨日の自分より向上すること。
40歳になった今でも、練習をする中で日々考え、向上するのが楽しく、練習の中に試合があるとまで言い切る。
(普通に考えると逆ではないだろうか。)

筆者が練習に取り組む姿勢を読むと、いわゆる「守破離」が創造力を生むのだということがよく分かる。
難しい課題を前にして、まずはなんとなく全体を模倣し、そうするうちに対象を細分化して捉えることができるようになる。
そして、それら細分化した要素を自分のものにするために、一つ一つに対して自分なりに練習の道筋を考え、実践することで習得していく。
そうすることで自分なりの味、創造力が生まれてくる。
そして、その過程はとても楽しいのだという。

またその上で、プロとしてお客さんを楽しませること、つまりイベント全体での自分の商品価値、ということも強く意識しているという。
一見、自分の中の強さを追い求めることとは矛盾するようであるが、やはり、自分のやっていることと、社会との接点を考えないことには、真の喜びは生まれないということであろう。
(第一そうしないと食えないしね。)
お客さんの盛り上がりを考えた上で、あえて得意な寝技でなく殴り合いを選ぶなど、ちょっと客に媚びすぎじゃないの・・・と思わないでもなかったが、
そうした折り合いも、自分なりの基準をしっかり持った上で判断するのが肝要だと思った。

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2012年08月15日

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