あらすじ
従業員五三〇〇人を擁する一部上場企業ジャパンテックパワー。日本の将来を背負い、再生可能エネルギーの発電施設を開発・運営する期待の企業が大きく揺れていた。株主総会を間近に控えたある日、社長が失踪。それに端を発した後継者争いが激化していく。混乱を極める会社に追い打ちをかけるように中国系ファンドの介入も噂され……。ベストセラー作家でありながら一部上場企業の執行役員の経歴を持つ著者が描く、圧倒的リアリティの経済エンターテインメント!
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Posted by ブクログ
初めて著者の作品読みました。とても読みやすく、自分にしてはとても早く、1週間ほどで読みました。
ちょっと大袈裟に、感情を露わにした登場人物たちに圧倒されます。平社員の私には普段見えない景色が、上の方では繰り広げられているのだろうと、想像しながら読みました。
会社は、主人公のように様々な理不尽を飲み込みながら一生懸命働いている人たちのうえで、成り立っているのかな。
自分はとくに、ベテランになるにつれて理不尽を感じていますが、だれにも理不尽はふりかかるものだと、受け入れていきたいな、と思いました。
Posted by ブクログ
作者さん買いです。でもいつもの災害パニックミステリーとはひと味違うサラリーマン社会が描かれています。
私もサラリーマンなので、会社規模や業種業態に違いはあれど、あるあるな二者択一や、派閥争いや、パワハラすれすれの上司や、日和る部下など、共感できる描写に終始頷くばかりでした。
最終的に主人公・弓波みたいな人物が企業を支えてるんですよ。作者さんの願いかもしれないけど、彼のように正義や信念を愚直に貫けるサラリーマンに幸あれと思いました。
Posted by ブクログ
羽田空港で機内での時間潰しにと思って何気なく手にして購入。こういう時に大当たりを引くんだなと。
経済小説かつミステリー要素もあり、人間臭い悪党も多く出てきて、一気に最後まで楽しめました。
ややデフォルメ調の登場人物ですが、会社にいそうな人がうまく表現されていて、リアルな感じがしました。