あらすじ
犯行文に添えられた暗号――
爆弾魔の狙いとは!?
元科捜研研究員が描く、警察科学捜査ミステリー
(あらすじ)
横浜にあるロケット開発企業の旧工場で爆発が発生。火災原因調査のスペシャリストである久龍小春は、特殊犯捜査係の熊谷と灰島とともに現場調査を開始する。
経営者の四ノ宮の証言によると、数日前から爆破予告文が届いており、次のターゲットを示す暗号文も残されていた。そして予告通り、他の宇宙関連施設で第二、第三の爆破が起き――。久龍たちは犯人を突き止めることができるのか!?
【著者について】
新藤元気(しんどう・げんき)
1993年、愛知県生まれ。筑波大学大学院数理物質科学研究科修了後、科学捜査研究所に入所。
現在は半導体メーカーに勤務。第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『久龍小春の鑑定ファイル 小さな数学者と秘密の鍵』(宝島社文庫)で2024年にデビュー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
心理描写や、伏線が解決するところが面白かった。しかしちょっとだけ物足りなさも感じる。
科捜研は普段身近に感じにくい世界だし、専門的な知識がないと理解できないと思ったけれど読みやすかった。
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。前作から装丁が変わっていて最初気付かなかった。前作主人公の後輩、やる気のない新キャラ視点で描かれており傍若無人な小春は変わらずで犯罪の大きさの割に動機が弱い気もするが過去と現在が上手く絡み合っていて後半は良かった。今後は覚醒した後輩とのトリオでいくのかな。
Posted by ブクログ
前作と表紙が変わり、シリーズと知らずに読み始めてから前作を思い出しました。
主人公は前作主人公の後輩、やる気のない灰島。小春と熊とは対照的な様子が、また新しい感じでした。連続爆破事件が起きていくなかで、科学捜査だけではなく、暗号も解いていきます。
前作に出てきた色々な情報が特に進んだ様子もなく今回単独で楽しめます。
民間と警察では調べることが違うなど、直前に民間の鑑定の小説を読んでいたので、しっくりきました。
Posted by ブクログ
プロット自体は悪くないと思うが、登場人物の言動が全体的に薄っぺらくどうにも馴染めず。久龍小春の言動なんか天久鷹央のパクリなんじゃないかと思うが。人物が描けていないミステリー小説は、プロットと伏線回収が上手くても片手落ち感しかない。
Posted by ブクログ
新藤元気『爆弾魔 科学捜査研究所物理係』宝島社文庫。
文庫の表紙イラストを見る限り、硬質の警察小説という感じがしたのだが、冒頭からアニメゲームの声優が登場したり、主人公の久龍小春が知念実希人の天久鷹央のキャラに似ているなど、マイナスのフラグばかりでイヤな予感がした。
枕営業など、世相を反映したストーリーはまあまあ面白いのだが、途中から天久鷹央しか思い浮かばなくなった。
横浜にあるロケット開発企業の旧工場で爆発が発生した。火災原因調査のスペシャリストである久龍小春は、特殊犯捜査係の熊谷と灰島とともに現場調査を開始する。
経営者の四ノ宮の証言によると、数日前から爆破予告文が届いており、次のターゲットを示す暗号文も残されていた。予告通り、他の宇宙関連施設で第二、第三の爆破が起きる。
激しい怨みによる復讐が動機であれば、ご丁寧に暗号でヒントを与える必要など無いのに。自分が犯人なら警察の捜査を撹乱するような見当違いのヒントを出して、復讐を完遂させると思う。
定価850円
★★★