あらすじ
『始めたいことがあるなら、とりあえずやってみる。誰でも「こういう人生を送ってみたいなあ」「こんな夢みたいなこと実現したらいいなあ」とかあると思います。でも高齢者ほど「どうせやってもうまくいかない」「できる可能性は限りなく低い」と否定的な考えに陥りがちです。でも私は自分の殻に閉じこもってしまうことをよしとしません、多分、できないことの方が多いかもしれませんが、やってみるとできるものです』(本書より)
日本男性の健康寿命は平均72歳。「人生100年時代」が叫ばれる中、世界中のメディアからも出演オファーが後を絶たない世界最高齢のアイアンマン稲田弘(いなだひろむ)、92歳。
アスリートとしてだけでなく、健康長寿を体現する「人生の達人」として、「奇跡体験!アンビリバボー」ほかテレビでも紹介されているシニアの星が語り尽くす新しい「人生の指南書」。
学生時代はスポーツ音痴で様々な部活動を挫折。定年後にオープンしたスポーツクラブで運動不足解消のために始めた水泳で開眼。マスターズで世界記録に0.2秒差までに肉迫するアスリートに豹変。その後は、興味の向くままにトライアスロンの道へ。80代でアスリートとしてピークを迎える。2016年、2018年のアイアンマン世界選手権では完走を果たし、カテゴリー別で世界新記録を達成。現在、90歳を超え唯一無二の「90代トライアスリート」として、その動向が世界中から脚光を浴びている。
本書では、年間のトレーニングや20年間変わらない食事や健康法なども詳述。トライアスロンに興味を持つ人のみならず、健康長寿に興味のあるシニア層でも手に取りやすい内容となっています。
感情タグBEST3
日本の宝
ただただすごいの一言
なぜこんなに頑張れるのか、一般人には到底無理な日々を過ごしている。
世界中の人がレジェンドと認めているすごい方です。
自分も何かを成し遂げたいと思える一冊です。
これかの活躍も楽しみです。
Posted by ブクログ
本書を通して、最年長でアイアンマンを完走し続ける背景には、日々の積み重ねがあるのだと感じた。長年トレーニングを続ける継続力はもちろん、新しいことをすぐに吸収し、確実に身につけていく姿勢が印象的だった。また、他人のアドバイスを素直に受け入れ、自分のやり方に柔軟に取り入れる姿にも学ぶところが多い。レースや練習をやり遂げる粘り強さに加え、食事や金銭面でも無理のない工夫を重ねていることが伝わってきた。NHKでの厳しい労働経験も、忍耐力や自己管理につながっているように感じた。どの面にも、誠実に努力を重ねてきた人の強さがにじんでおり、その姿勢に深く感銘を受けた。