あらすじ
中国で魯迅と並んで評価される、伝説の作家の代表作を新訳・文庫で刊行。一生ぶん続くことは叶わなかった、男女の恋の運命をめぐる傑作。
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Posted by ブクログ
長かった。そして、辛かった。お互い、運命の人と思い、じわじわと、本当にゆっくりと、好意を確かめ合って合って合って、ようやく転換が訪れるのは、半分を過ぎてから。しかもそれが、あまりに悲しい話で。男は相手の幸せを願って身を引くが、じつは最悪のことが起こっていて、そのまま十余年。再会を果たすのだけれど、もう、どうにもならないことを、ともに理解するのだった。
「それを見ていた二人は、何かをなくしたような、この世を無駄に生きているような心地がした。」
これは友人(彼もまた、運命を感じた人と結ばれず)のほうの感情だけれども、本当に、「この世を無駄に生きている」という言葉の重みに、押しつぶされそうになった。