あらすじ
睡眠は人間の生理的現象だけれど、「食文化」があるように「睡眠文化」という概念のもと学びや知識の提供があってしかるべきではないか――そんな名目のもと、京都大学(2009年~2018年)や立教大学(2009年~)で多様な分野の専門家によって行われたリレー講義を13の論文と4つのコラムで書籍化。寝所の建築史、シェイクスピア劇の眠り、世界の人々がみる夢、文化によって解釈が異なる金縛り、チンパンジーのベッド作りから考察する睡眠の進化……本書を読んでも安眠・快眠効果は得られませんが、深い知的探求・関心を満たしてくれます。
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Posted by ブクログ
分野交差した論文集、というと簡単だが、科学的な捉え方とその限界、文化的視点と科学との関係性と、睡眠というトピックの奥深さが良くとても興味深く読めました。
個人的には10章の東日本大震災の避難所の話が刺さりました。