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Posted by ブクログ
連作短編集。宵山で遭遇する不思議な体験。表紙に描かれた姉妹の話が好き。心配性な妹と積極的な姉。性格は正反対のようで仲良しな様子が微笑ましい。妹サイドの「宵山姉妹」から始まり、各話が少しずつ絡み合って、姉サイドの「宵山万華鏡」へと繋がる。人間による大掛かりな悪戯は、さながらホラーアトラクション。エキセントリックな人間が目立つためか、宵山様は別としても、人外らしき存在のほうが良心的に見えた。
Posted by ブクログ
一章一章が40ページほどの短話集であり、集中力のない自分でもとても読みやすかった。全体の構成は桐島部活やめるってよのような一つの出来事について多面的な視点から眺める感じ。
四畳半が大好きなので、無限ループネタがあったり小津のような乙川が出てきたりと既視感を感じつつも楽しめた。
最後の宵山万華鏡はフィクション色が強くて上手く話についていけなかった感がある。大坊主とか舞妓とかは乙川たちの演出じゃなかったの?あれ?
全体として宵山に関する知識、京都の地名に関する知識があればもう少しリアリティを持って読むことができたかもしれないと思った。