あらすじ
上空500mでヘリと人間が衝突!? 島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作。相模湖畔に立つ豪邸に新人メイドとしてやってきた麻琴。その館に住む華麗なる一族の当主は、レジャー開発の成功で莫大な資産を築き上げた加州だったが、生まれつき足が不自由で、ギリシア神話のイカロスのように大空を飛び回ることを夢見ていた。館内で次々に起こる不審な事件……。麻琴は生まれ持ったある能力を使い奇怪な謎に挑む。
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Posted by ブクログ
2025年。島田荘司選第16回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作(2023年の)。
相模湖あたりに東京ドーム32個分の敷地を持つ碇矢一族。家長の加州の姉の介護のため、雇われたメイド。メイドが不可解な殺人事件?を推理する。
大風呂敷広げて、見事に回収したと思ってる。そして、ピーナッツはナッツではなく豆。そっかぁ、などと豆知識もつくのであった。さくさく読み進めちゃうし、おもしろかったけどなぁ。
Posted by ブクログ
色んな意味で勉強になる本でした。色んな知識がつまってる一冊。
事件の解決はいささか強引に感じられたが、そこそこ面白い。
コミカルな場面もあり。
Posted by ブクログ
初めましての野島夕照さんは、こちらがデビュー作だそうです。本屋さんの新刊本コーナーで見かけて、タイトルと装画の雰囲気に惹かれて手に取りました。
相模湖畔に立つ豪邸、碇矢家のメイドとして働くことになった和久井麻琴が、館内で次々と起こる不審な事件に挑むミステリです。
本格ミステリっぽい要素がいっぱいなんだけれど、設定の不自然さや伏線回収の弱さをちょっと感じてしまいました。緻密さやリアルさを求める方にはお勧めしませんが、奇抜な発想がなかなかおもしろくて先が気になって一気読みしちゃいました。
探偵役と助手役のバディも意外な設定で、二人の掛け合いも良かったので、続編もありかな?次回作に期待したいです。
Posted by ブクログ
地上500mdwヘリと人がぶつかるっていうデビュー作とは思えない設定!推理パートも面白かったな。
ただ、やはり文体に自然さがないのとタイトル回収は微妙かな〜と思いました。
人の内面までじっくり考えずにこの人はこうだ!判断してしまうのが主人公のキャラなのであれば何も言えないけど、読み手を誘導したいために主人公に喋らせてるなら、文章から感じさせるようなキャラの作りの方が好みだなぁ。動機とか犯行とか、ぶっ飛んでて面白いので、それをもっとイキイキと目立たせてほしい!
あとは、せっかくの大豪邸なので、建物の描写とかがもっとあれば没入感があったかも?金持ち感が足りないな〜と思ってしまいました