あらすじ
“知識は最高の調味料”
年間400軒超の飲食店を食べ歩きし、料理の美味しさについてとことん追求する超料理マニアな料理人が、誰からも愛される「国民的チェーンめし」の脳天直撃的うまさを、科学的かつ情熱的に言語化かつ構造化!!
【構成】
はじめに
一 ラーメンはなぜうまいのか?
ラーメンの構造
①『ラーメン二郎』の「ブタ入りラーメン」(+ヤサイ・アブラ・ニンニク)はなぜうまいのか?
②『天下一品』の「こってりラーメン」はなぜうまいのか?
③『蒙古タンメン中本』の「北極ラーメン」はなぜうまいのか?
二 カレーはなぜうまいのか?
カレーの構造
①『カレーハウスCoCo壱番屋』の「カレー」(+豚しゃぶ・ハーフなす・フィッシュフライ)はなぜうまいのか?
②『松屋』の「カレギュウ」はなぜうまいのか?
三 そば・うどんはなぜうまいのか?
そばの構造
①『名代富士そば』の「コロッケそば」はなぜうまいのか?
②『ゆで太郎』の「季節のかきあげそば」はなぜうまいのか?
うどんの構造
③『丸亀製麺』の「明太釜玉うどん」はなぜうまいのか?
四 牛丼はなぜうまいのか?
牛丼の構造
①『すき家』の「牛丼」はなぜうまいのか?
②『松屋』の「牛めし」はなぜうまいのか?
③『吉野家』の「牛丼」はなぜうまいのか?
五 焼き鳥はなぜうまいのか?
焼き鳥の構造
①『鳥貴族』の「貴族焼」はなぜうまいのか?
②『やきとりの名門 秋吉』の「純けい」はなぜうまいのか?
六 回転寿司はなぜうまいのか?
回転寿司の構造
①『くら寿司』の「肉厚とろ〆さば」はなぜうまいのか?
②『スシロー』の「まぐろ盛り」はなぜうまいのか?
③『はま寿司』の「いか天握り」はなぜうまいのか?
七 ハンバーガー・コーヒーはなぜうまいのか?
ハンバーガーの構造
①『マクドナルド』の「ダブルチーズバーガー」はなぜうまいのか?
コーヒーの構造
②『スターバックスコーヒー』の「ダークモカチップフラペチーノ」はなぜうまいのか?
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
最近あまりチェーン店に行かなくなってしまったが、読むを行きたくなるテンション高めな一冊。特に紹介されている中で唯一秋吉だけは行ったことがないのでぜひとも行ってみたい。行ったことはあるものの、はま寿司のいか天握りやゆで太郎のかきあげそば、あと実は多分注文したことがないマクドナルドのダブルチーズバーガーなど、食べたことがないものを結構多い。CoCo壱に関しては「やはり豚しゃぶとハーフなすは良いな」と思わず唸ってしまった。
Posted by ブクログ
お腹が空きます。たくさんのジャンルのチェーン店のこだわりを著書の視点で細かく分析した1冊。
どのチェーンにも料理に対するリスペクトと愛情が溢れ出ています。
特に、ラーメン二郎に対する拘りは最早執着レベルと言っていい。
ラーメンもカレーも牛丼も登場するメニューが魅力的すぎて涎が口の中に溜まります。明日以降、どこかのチェーンに食事しに行くのが必至です。
Posted by ブクログ
朝日新聞の「気になる本読み返す本」というコラムで美村里江がこの本について「人間は共感能力で美味しさが増して感じられる生き物、と痛感する一冊だった。」という言葉によって手にした本です。まさに。読んでるうちから二郎系に飛び込み、牛丼チェーンのカレーを注文し、この本の導きのままランチとっています。たぶんこのままだったら久々にマックのダブルチーズバーガーもいっちゃうと思います。本来だったら個人店ファーストで店選びをしてチェーン店はセカンダリーベストな選択なのですが、著者、東山広樹のポジティブプレゼンテーションにより脳内に胃液が分泌されてしまいたまりません。逆にこの本で美味しさの言語化という言葉の前菜が効いて、実食でも「まあ、時間がないからここでもいいか」モードで食べる時の何倍も美味しく感じています。たまたま先々月「フードビジネスの社会史」を読んで飲食産業のイノベーションを成し遂げた先人たちの努力に感動していたことも影響しているかも…でもこの著者、なんでも美味しそうにに語るので、逆に彼の考えるダメチェーンの食レポ&ダメ分析も読んでみたい、なんて贅沢ですよね。