【感想・ネタバレ】被害者姫 彼女は受動的攻撃をしているのレビュー

あらすじ

2025年1月スタートTBS火曜ドラマ「まどか26歳、研修医やってます!」原作者の水谷緑が描く、恐ろしいようで誰の心の中にもある心理。

「自分の意見を主張せず、争いごとが嫌いでニコニコしている」そんな“いい人”のアヤ。
しかし彼女は無言で相手の罪悪感を刺激する。

それは上司に、夫(妻)に、時には子どもに対しても――。

contents

第1話 彼女は受動攻撃をしている
第2話 かわいそうな人でいたい
第3話 パワハラに仕立てる
第4話 被害者だと訴える者は強い
第5話 絶対させない
第6話 セックスレスは受動的攻撃
第7話 味方ができたと思ってた
第8話 会社を辞める選択
第9話 私は「いいこと」をしている
第10話 アヤと両親の関係
第11話 「受動的攻撃」とは?
第12話 親の責任からも逃げる
第13話 離婚
第14話 娘はどちらについていく?
第15話 逃げの代償
最終話 被害者姫

攻撃的な言葉を発さずに、相手を追い詰めていく。
――そんな人、あなたのまわりにもいませんか?
★単行本カバー下画像収録★

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

「受動的攻撃」の言葉が気になり
衝動買いをしてしまった

うーん
攻撃的な言葉を言わずに追い詰めていく

怖いけど、周りにいるよね( ̄  ̄)
相手の罪悪感を刺激するやり方

何を提案しても受け入れない
治りたくない
被害者は私で悪いのは周り!

病院に通っていたのに
「わかってもらえない」と
通院を止めてしまうのはあるあるだよね

終わり方がモヤっとしたけど
また続編があると良いなぁ

DVで加害者が被害者然となるけれど
それと通ずるものはあるかも

1
2025年04月16日

Posted by ブクログ

【受動的攻撃】

「彼女はたいていニコニコしている」

「彼女は争い事が嫌いだ」

「彼女はたいてい選ばない」

「怒りを直接的に表現せず」

「無言・無視・ため息・わざと返事を遅らせる などして」

「遠回しに相手の罪悪感を刺激する」

「これを【受動的攻撃】という」───p003〜p007本編より

***

背筋がすうっと冷たくなるような、取材を元にフィクションとして構成されたエッセイマンガ、なのかな。

多くの人が被害に遭い、また加害者にもなっているかもしれない、という怖さがある。

わたしは読みながら、自分の過去の言動を振り返った。

めっちゃ、クロ(加害者)だなと思った。

【能動的攻撃】(暴言や暴力)なら、正々堂々と訴えられるし、正当な被害者となるのだけど、【受動的攻撃】は、「相手の罪悪感を刺激」して、「周りに自分が被害者とアピール」し、攻撃された方は、逆に加害者という立場に置かれる場合も多く、孤立化する。

世間のいろいろなところで見られるパターン。

【受動的攻撃】をする人物は親からもまた【受動的攻撃】をされている場合もみられる。

無意識に学び、無意識な策士となってしまうのだ。

このマンガでは、【受動的攻撃】をしている主人公の女性が、かかっているメンタルクリニックの主治医に「あなたは受動的攻撃をしている」と指摘されても、「わたしは悪くない」「弱者にできる唯一の攻撃じゃないの?」と、自己正当化してしまう。

そう考えるこころの道筋がわかるだけにぞっとした。

ただ、この【受動的攻撃】にも、理由と利点があって、隠されたこころの痛みの発露になっている場合も。

被害者も加害者も、こういう状態、状況があると気づく、認めるのが第一歩だと思う。

0
2025年09月24日

「少女マンガ」ランキング