あらすじ
「15の冬、俺は■■■様に身を捧げないといけないんだ」私立探偵の志田のもとへ届いた一通の依頼メール。それは10年前、半年過ごした転校先の田舎の村で出会った少年――初恋相手の若葉からだった。朧げな記憶の中で未だ恋心が燻ぶっていた志田は、久しぶりの再会で誘われるがままに若葉と一夜を共にしてしまう。少しの気まずさを抱えつつ改めて依頼内容を聞くと、故郷の根堅村で村長の変死事件があり、それは自分が村から逃げ出したことで降りかかった『祟り』であると言う。惚れた弱みで依頼を受けてしまった志田は半信半疑のまま若葉と共に根堅村へと向かうのだった――…
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Posted by ブクログ
【忘れちゃったんだ・・・・・・。俺のために一緒に死んでもいいって言ってくれたのも(若葉)】
エロス度★★★
おやおや。私立探偵がかつて好きだった元生贄の同級生と再会し、事件を解決するために因習村を訪れる展開・・・・・・結末にワクワクしてしまいますね。
志田と若葉が紡ぐ祝福の恋物語・・・・・・開幕。
お互いに恋心を燻らせていた両片想いや若葉の誘い受けっぷりがとてもツボに刺さり、因習村の余所者に対して排他的な不気味さ・盲目的な信仰・祟りとオカルト的な要素もあって面白かった。
志田の存在が若葉にとって生贄で終わるはずだった人生の光となったことが尊かったり、謎が残るままとなるホラーな面も魅力的でした。