あらすじ
祓い師として有名な名門侯爵家の犀川家に嫁いだ巫女の葵は、蓮のそばで彼にかけられた呪いを解くことに尽力していた。
自身の霊力しか蓮には求められてないのではないか……葵は不安を抱えながらも犀川家で日々を過ごしていく。
蓮に呪いをかけたのは古くから犀川家と因縁のある妖狐だった。
そんな妖狐が今度は葵に近づき、葵も呪いをかけられ子供の姿になってしまう……。
このままでは蓮の呪いも解けず、役に立てないと落ち込む葵。
しかし、蓮は葵と一緒にいたいと伝えてくれ、これがきっかけで葵は蓮に対して恋心を自覚するようになり――。
蓮と葵の呪いは解けるのか? 呪いをかけた妖狐の狙いとは?
葵の姉である薫子も何やら不審な動きが……。
呪いを解くためだけに愛のない結婚をしたはずが、恋をしてしまった落ちこぼれ巫女の結末や如何に――。
切ない恋心が交差する溺愛和風ファンタジー第二弾!
感情タグBEST3
匿名
優しいお話
この作家さんの主人公はいわゆる聖女系の傾向が強く、このお話も虐げられても最後まで虐げた相手を心配しているような感じなので、そういったタイプが苦手だとひっかかるかもしれません。
ヒーローは事情持ちながら一途に主人公を好きでいてくれてブレることなく惑わされることもなく守ってくれるのでその辺りはストレスなく読めるかと思います。
最終的に虐げた姉と贔屓していた父親は現実を見ることにはなるのですが、身内の話として終わっていて、そこまででしかないと言えばそうなので、因果応報にも届いていないくらいかなと言う気はします。
和風が好きで、過度なざまぁが苦手な方や、主人公とヒーローのほのぼの優しい恋が好きな方は楽しめるお話ではないかなと思います!