【感想・ネタバレ】憲法が教えてくれたこと その女子高生の日々が輝きだした理由のレビュー

あらすじ

■内容紹介
知らなかった憲法の本質がわかる青春ストーリー。のんびりマイペースな高校生、桜井うたこが高校入学のお祝いに祖父から贈られたのは日本国憲法の本だった。祖父は「うたこのためになる」とメールを送ってきた。「自分らしく、自由に、高校生活を楽しんで」とも。いったいどういうことなんだろう? 同級生のヌードグラビア問題、陸上部員の金髪問題、ツイッターによるプライバシーの侵害、部やクラスに馴染もうとしない原発事故被災地からきた新入生……。日々起きる出来事を憲法に照らしていくと、そこには祖父の言っていたとおり、「自分らしく自由に誇りをもって生きていいんだ」というエールが隠されている。憲法って、私を縛るルールじゃなかったんだ! そうして日々は過ぎ、問題だらけの女子陸上部にも駅伝の季節がやってきた。民主主義の意味、自由の本当の意味を考えながら、たった6人の部員たちは都大路(全国大会)を目指して襷をつないでいく――。

■著者紹介
伊藤 真(いとう まこと)
1958年生まれ。伊藤塾塾長・弁護士・法学館法律事務所所長・法学館憲法研究所所長・日弁連憲法委員会副委員長。伊藤塾塾長として市民のために働く法律家などの育成にあたりながら、日本国憲法の伝道師として講演・執筆活動を精力的に展開している。中高生に憲法の考え方を伝える活動もすすめ、『高校生からわかる 日本国憲法の論点』(トランスビュー)、『中高生のための憲法教室』(岩波書店)などを執筆するとともに、中高生向け映像教材「憲法を観る」の製作にもあたった。上記以外の主な著書として、『憲法のことが面白いほどわかる本』(中経出版)、『憲法のしくみがよくわかる本』(中経出版)、『伊藤真の明快!日本国憲法』(ナツメ社)、『憲法の力』(集英社)、『伊藤真・長倉洋海の日本国憲法』(金曜日)、『「見てわかる」日本国憲法』(講談社)、『憲法の知恵ブクロ』(新日本出版社)、『伊藤真の憲法入門(第4版)』(日本評論社)『超凡思考』(共著、幻冬舎)、『続ける力』、『なりたくない人のための裁判員入門』(共に幻冬舎新書)など多数。

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Posted by ブクログ

先日、近隣の九条の会で行われた伊藤真さんの講演を聞きに行ったときに、ロビーで買った1冊。
憲法について書かれた本はこれまで数冊読んできましたが、本書はそれらのどれとも違う、ユニークなスタイルで書かれています。
本の帯にあるように「高校駅伝の女子部員が憲法と出会い、仲間と全国大会を目指す物語」憲法と駅伝?…と意外な組み合わせに興味を持ってページをめくると、本当に小説でした。(少し前に読んだ三浦しおんの「風が強く吹いている」を思い出しました)
主人公のうたこが仲間や学校の中で様々な問題にぶつかったとき、祖父からもらった「日本国憲法」のページを開き、周りの仲間や大人と一緒に考えて乗り越えていきます。
いかにもありがちな「憲法を教えるために安易なストーリーを当てた」にとどまらない、物語としても共感し、その世界に入って手に汗握り、涙する、こんな憲法解説書ほかにないでしょう!
しかし伊藤真さんのタレントぶりには感心させられましたね。こんな才能までおありなんだ。
いつか来る憲法改正国民投票にむけて先人からの「襷」をつなぐために、多くの人、特に若い人に読んでもらいたい1冊です。

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2013年02月15日

Posted by ブクログ

伊藤先生の講義をうけてから憲法の見方がかわり
購入。隣人愛、自利利他、思いやり、自立が
キーワドかな。

更に勉強しよう!

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2012年04月27日

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