あらすじ
「長生きしてもお金がもつかどうか……」と不安になる人は多いだろう。
節約に精を出す人もいるが、それでは生きる楽しみがなく、老後のために働いてきた人生が虚しくなってしまう。
その一方で「余裕のある老後を送りたい」とお金を増やすことに注力する人もいるが、実は「節約や貯蓄より、お金の引き出し方のほうが重要」と著者は強調する。
お金を上手に引き出すことができれば、たとえば資産3000万円を4200万円以上に増やすことも可能なのだ。
そこで本書では、人生を楽しむためにお金をしっかりと使いつつ、資産を100歳まで枯渇させない手法をわかりやすく解説。
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Posted by ブクログ
より長期目線で資産運用を書いている。確かに100歳前までのライフプランを記載した本は少ないと思う
・80歳から100歳までは運用資産をすべて売却 使うだけの時代にする。10万円×12ヶ月×20年=2,400万円有ればいい
・認知症になると金融取引は停止される 成年後見人弁護士が必要 かなりお金がかかる。予約型代理人制度を利用したい。
・現在の家族信託制度 契約書が必要で1億円以上の資産家向け
・確定拠出年金 一時金のほうが税金が得 ただ運用益は得られない
・夫が証券会社で運用をしていて、死亡すると非課税口座の資産が課税口座に自動的に移管されてしまう。
・高齢期 期待収益率3%のポートフォリオ
国内株10% 国内債券59% 外国株21% 外国債券10% 1万回のシュミレーション結果
Posted by ブクログ
※金融資産の引きだし方の話(儲けにならないので金融機関では教えてくれない)
少しずつ売却して使っていく 感情の罠「行動バイアス」
1.退職後の資産は使うためにある
2.大きく減らさないコントロール
3.資産運用を継続する
年金は保険 100歳までの長生きリスク
65歳から月額合計50万を超えると 超過分の半額が年金から引かれる
年金繰り下げると 開始時の年金額も減ってしまう
繰り下げが得? 生活費400万/年の働かない人は?
5年繰り下げ その間は資産の引き出しで 生活費400万/年*5年=2000万
年金42%増(仮250→355万∴45万/年 資産から100歳まで1350万)=計3350万
65歳から年金(仮250で 150万/年 不足を資産から100歳まで=計5250万>上記
しかし、70歳時点で資産が激減! 2,3年繰り下げでも良い
生活費の削減 →地方移住で住居費減
退職金で投資デビューは避ける
どれくらいの下落リスクに耐えられるか? リスク性資産の割合は 100-年齢 に
投資タイミングを分ける分割投資
新NISA 収益の20.315%かかる税金が非課税 退職者は注意が必要
年間投資360万円、保有1800万円まで 買戻しに制約 死亡で課税口座になる
資産の売却
使いながら運用では、資産の定額ではなく 定率で引き出すと残額リスク減る
公的年金の振り込みのない奇数月に受け取ると喜びが大きい
SNS型投資 ロマンス詐欺
2023年 特殊詐欺を上回る455億円の被害 60代の6.8% 弁護士も詐欺の場合も
Posted by ブクログ
退職後にお金が必要になったときの資産の引出し方や年金の受給開始時期の考え方は、とても参考なった。退職時の資産はそれなりに大きな金額になることを考えると、少しの運用の違いが大きな差になることはよく分かるし、しっかり考えるべきと理解した。
Posted by ブクログ
2025年24冊目。満足度★★★★☆
先にもっと詳しいバージョンを読んでいるけど、本書を読んで改めて「時点を定めて、どんどんお金を使う」ことが「私」にとっては大事であることを再認識
Posted by ブクログ
本書は、著者の著書である、「60代からの資産「使い切り」法 今ある資産の寿命を伸ばす賢い「取り崩し」の技術」(日経BPマーケティング)の内容を、よりわかりやすくしたものであるという感じがしました。
本書で著者は、65歳時点で3000万円を保有しており、65~80歳までの15年間、年率3%で資産運用していくというシュミレーションをされていますが、日本株式の長期運用利回りが約7~8%程度あることを考えると、かなり安全性を保った運用を想定されているなと感じました。
その低リスクな運用でも資産は長期に保つことができ、公的年金収入も入ってくることを考慮すると、65歳時点では、それほど資産を保有しておかなくても大丈夫な気がしてきました。
本書は、退職後の資産運用を考える上で、頭の整理をさせてくれる良書だと思います。
Posted by ブクログ
魅力的なタイトルだけど今後もある程度安定した経済成長が続くことを前提としているようで不安解消、とはではいきませんでした。金融リテラシーは80歳を過ぎると低下すると思うのでオレオレ詐欺にひっかからないにしても上手に資産を増やすことは難しそうです。まあ、100歳まで生きるとして、どの程度の資産が必要かの計算は参考になりましたけどね。景気回復のために高齢者のタンス預金をあてにしても難しいだろうな・・
Posted by ブクログ
どうやって資産を長持ちさせるかについて、初心者向けにわかりやすく解説した一冊。主張のコアはFIREの文脈で語られることの多い「4%ルール」。投資についていくらかの知識がある自分にとっては普通の内容だったけど、老後に資産を減らしながら生活していく恐怖感が少しリアルに感じられた。「使いながら運用する」ってきっとまた別種の難しさなんだろうな。iDeCoの出口とか考えることも多々あったので読んだ価値あり。
Posted by ブクログ
退職後は「運用を継続しながら、大きく減らさないようにコントロールしつつ資産を使っていく」ことが重要ということになります。
人間は、直近の高値と比較し、それをもとに「損をしたくない」「資産を減らしたくない」という「損失回避の行動バイアス」を強く持つものなのです。
退職してから80歳までの期間を「退職後の生活の前半戦」とし、現役時代からの資産運用を継続しながら一部を取り崩していく、「使いながら運用する時代」とすることをおすすめします。
80歳から100歳までの20年間は、「退職後の生活の後半戦」になります。
それまで運用してきた資産をすべて売却し、残りの20年間は預金を取り崩しながら生活する「使うだけの時代」です。
80歳から100歳までの20年間は完全に「使うだけの時代」ですから、その20年間の必要引き出し総額は、「10万円✕l2カ月✕20年=2400万円」です。利率0%で銀行に預けておいたとしても、80歳の時点で2400万円残っていればいいわけです。
退職後も少し働いて収入を得たり、「運用しながら引き出して使う」ことが上手にできるなら、「65歳時点で準備すべき金額は約2800万円」なのです。
このことを知っていれば、現役世代の方が65歳までの間に資産形成していくうえでも、目標とすべき金額を正しく見積もれるはずです。
60歳や65歳といった時点で一時金として「一括」で受け取る計画であれば、その時点で確定拠出年金を一気に現金化することになります。この場合、その時点に向けて、確定拠出年金における投資信託の比率を徐々に下げておく必要はあるでしょう。なぜなら、そのときに全額売却をすることになりますから、その時点での金融市場の波乱を避けるようにしたほうがいいからです。
一時金で受け取れば課税所得は400万円で、1回の課税で終わるのに対し、年金受け取りにすると毎年100万円ずつ課税所得が多くなってそれが10年継続すると考えると、一時金受け取りのほうが有利に感じます。
「定額で引き出すより、定率で引き出したほうが、80歳時点での『残高のばらつき』が小さくなっている」ということです。これは言い換えれば、「定率引き出しのほうが、計画通りの資産残高に落ち着かせる力が高い」ということです。
定率引き出しは「80歳以降の生活の安定度を高めることに重きを置いた引き出し方法」で、定額引き出しは「80歳までの生活に重きを置いた引き出し方法」であると位置づけることができます。