【感想・ネタバレ】幼なじみがクズの中のクズになって帰ってきて、しかも私に執着しますのレビュー

うづき / 天領寺セナ

エレモス王国北部の寒さが厳しい辺境に住むフェルシア。彼女には幼なじみで狼の血を引く獣人であるリュカがいる。家族ぐるみで仲が良かったが、数年離れているうちに発情期になると手当たり次第女性に手を出す最低なクズになっていたリュカ。そう思いながらも彼女の元に帰ってきては甘えてくる姿に甘えていたが、昔のことを思い出した彼女はもう会わないと決意して……。

[匿名 · ★★★★★]

クズだけど可愛いヒーロー

人には分からない獣人の発情期と発散の仕方について、ヒロインが折合いをつけてゆく過程がじっくりと書かれています。子供の駄々をこねるようなヒーローの愛情表現に私はほんわかとしました。母のネックレスの帰還にホロリとしました。

＃胸キュン ＃泣ける ＃切ない

[匿名 · ★★★★★]

主人公はヒーローをかなり現実的に、冷めた目で、認識しています。ヒーローの愛着はそれを覆す勢いですが。でも、主人公はヒーローになびきません。だから、ただの執着愛を描いた作品でなくて、主人公の幼馴染としての記憶や、厳しい寒さに対する思いや、自身の中のドロドロした感情などを踏まえた話になっていました。試し読み部分のような語り口で、淡々と話は進みます。