あらすじ
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ペンギンさんは、腕のいい家具職人でしたが、いまはもう、引退しています。
アニマル村に住むどうぶつたちは、助けあってくらしています。仕事をやめたペンギンさんに、みんないろいろな食べものをもってきてくれます。
ある日、ペンギンさんは、いつもお世話になっている近所のひとに、お中元を贈ろうと思いました。
ただ、会社を退職しているので、お金がありません。
そこで、「1日まるごと なんでも おてつだいします」と書いたクーポン券を近所のおうちに配りました。
腕のいいペンギンさんのおてつだいクーポン券は大人気!
そのひょうばんをききつけた、証券会社のタヌキさんは……?
もともと、ペンギンさんが無料でくばったクーポン券が1000円になり、3000円になり、最後にはなんと1億円になってやがて、ただの紙くずになってしまうまでのアニマル村の大騒動。
ものの値段はどうやって決まっていくのか。
まわりの人が儲けてみえるとき、自分も儲けたいという気持ちはなぜ止まらないのか。
値上がりを期待してお金を借りて手に入れることはなぜおそろしいのか。
アニマル村の物語を通して、わかりやすく伝わります。
〈森永卓郎さんから子どもたちへメッセージ〉
みなさんに伝えたいことは、「お金が自動的に増えることはない」ということです。
お金が増えるのは、働いたときと、人から奪ったときに限られます。
投資をすると、一見お金が増えたように見えるのですが、それは「バブル」が生じているからで、バブルは必ずはじけます。
バブルがはじけたときに、被害を受けるのは、最後まで投資を続けた人です。
つまり、投資というのは、ババ抜きと同じゲームなのです。
ですから、投資でお金を稼ごうなどと思わず、まじめに働いてお金を稼ぐことが、人生で何より大切なのです。
*すべての漢字ふりがなつき
*小学校低学年から
*オールカラー32ページ
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「お金が増えるのはきちんと働いたときか人から奪った時だけだよ」という森永先生のご説ごもっとも。ところでこういう絵本読もうとする子供なんているのかな?
Posted by ブクログ
チューリップと不動産にIT。あの時なぜあんなに価値があると思ってしまったのだろう。もっと上がるかもの期待。買いが買いを呼ぶ。最後につかまされたものがババを引く。はじけて初めてわかるバブルの怖さ。まるでロシアンルーレット…できるだろうという見込みの信用創造。資金を投入することで生産性を向上させる。実際の豊かさよりもお金は先行して増える。お金を増やすことが経済を回すことでもある。投資は悪いことではない。だが、マネーゲームに巻き込まれてはいけない。バブルのからくりを絵本で伝える。子供たちにも正しく理解させたい。
Posted by ブクログ
経済の絵本というかんじで。かわいい絵とやさしい文章でバブルについて教えてくれる。うちの長男も読んで、ペンギンさんがたいへんだよね…など感想を聞かせてくれたけど、やっぱりうまい話なんてないってことですね…詐欺なんてするより、まじめに働いたほうがいいなあ。リスクとか…投資は悪いことではないけど、程度なのかな。不当に儲けようとするとだめよね…足るを知る者は富む、なのかな…