【感想・ネタバレ】株式会社中華人民共和国 この国はサラリーマン組織であるのレビュー

あらすじ

「外貨準備高世界一」「新疆ウイグル自治区の騒乱」など、世界にニュースを提供し続ける中国。近年、国際的な存在感を極めて強めた。日本企業も、人口13億人の巨大マーケットを擁するこの国を無視できない。しかし、私たちが中国に対して「共産党一党独裁の社会主義国家」のイメージを持ち、一種の不気味さを覚えているのも事実だろう。その一方で、経済大国として急速に進化し、多くの富裕層が日本を訪れる姿を多く見ている。私たちはこの国を理解しきれずにいる。本書は、全国人民代表大会の取材を唯一許された在日華人記者である著者が、「中国はサラリーマン組織であり、会社のようである」という独自の視点から、日本人が知らない中国の内側を描く。胡主席の知られざる人生。温首相が抜擢された4つの理由。共産党に入党する方法。航空機、空母……中国の野望の向かう先。次々とあぶり出される汚職事件。中国という難しい隣人を理解するための書。

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Posted by ブクログ

中国には共産党以外の党もあるとか、国会議員を内閣の構成員にする制度がなく、全員がその道のエキスパートであるとか、興味深い事実が満載。

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2010年03月16日

Posted by ブクログ

「一会社員」としての建前が目立つが, 日本人が良く知らない中国政府について知るきっかけとなるにはよい一冊。

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2010年07月16日

Posted by ブクログ

●以前は北京の天安門広場に来ることすらできなかったが、今では年間4.5Milが海外旅行に。
●07年の党規約改正後、党は積極的に民営企業家の入党を進めて来た。
●政治局25名は、中共中央、政府、全人代、全国政治協商会議、解放軍および全国直轄市、重要な省(自治区)の首長が就任。
●全人代の定員は3千人。政府官僚が32%、解放軍が9%、労働者農民代表が18%、知識分子代表が21%、他会派が16%。これらの代表の90%が兼職。
●民主党会派から初の国務大臣”万鋼”
●副省長、副市長には必ず一人非共産党員を配置しなかればならない。
●習近平の父は軍人出身で、彼の夫人は軍隊の歌手。
●李克強は今でもヘッドフォンで英語の勉強をしている
●周強(湖南省長)は両型社会、資源節約型、環境配慮型、を指向。
●胡春華は河北省長で最年少省長。
●河北省は北京・天津に隣接していることから、『安定は発展よりも重要である』との管理方針がとられてきた。
●今後の中央指導部は、党務は政府行政がわかる者だけでなく、経済、製造業のわかる国家指導者が必要
●ARJ21のエンジンは実は日本製。GEとの共同開発。
●日中規格で世界3G携帯至上を統一
●国美事件でシンセン市長が逮捕。上海市に続いて壊滅。
●国家統計局長が上海市と通じ、GDP等の統計数字を虚偽発表。

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2010年02月28日

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