あらすじ
「珍しい」「入手困難」アンティークショップのセールストークは、お客にとって殺し文句。だが、そんな客受けばかり狙った「レア物」など真っ平御免と、トラックでヨーロッパを駆けずり回り、独自の価値観に適った「ほんもの」の骨董家具を買い付ける──。名品はいらない。世間の評価などに惑わされることなく、自分だけの逸品を愉しみたい。アンユージュアルな西洋古道具屋店主による、型破りなアンティークのススメ。
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Posted by ブクログ
西洋の古い家具を楽しんでいる著者の思いが伝わってくる。
表面的な知識ではなく、家具を楽しむ深みがある。
修復も手がけるとのことなので、なんとなくうなづける。
ヨーロッパを旅行する前に呼んでおくと、ヒントがつかめるかも。
Posted by ブクログ
一口に、マホガニーって言っても、そんなに種類があったのか。オーク材もそんなにあったのか。
どの世界にも、フォールスネームってのはあるんだな。現地から加工、国の往き来、卸、製造、消費者の手元にくる頃には。
自分の目で見て、その価格が適正かどうか。
買い手の品格が問われる節には物凄く納得できる。その国の文化的背景も多分に左右されるよね。
イギリスがアンティークなんかにオリジナル性を重要視するのって、クリスチャン多き、つまり処女性を重んじるからなのかな?日本の骨董でも、田舎の蔵から出てきた品で、ウブいなんて言うこともあるけど。手垢、目垢がついてないって。
目を養うって意味では、クリスティーズやサザビーズを見るってのは非常に頷ける。天文学的数字のエスティメイトなので、一般人には買える品々ではないが、一級品を見るってのは、とても大事なことですね。
自分の知らない分野と、生業に関わる部分があり、非常に楽しく励まされた一冊でした。
Posted by ブクログ
初心者にも読みやすく、言いたいことも明快。適度に買い付け時やお客さんとのエピソードを散りばめているので、西洋骨董やさんのお仕事にも触れられ面白かった。まあ、ちょっとイギリス人に肩入れしすぎかな、というところはなきにしもあらずだが、そんな鼻につくほどではない。(今どき、海外かぶれも日本礼賛もないか)