感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
思いもよらず好きだったなぁ。
浅野いにお氏のほかの作品読んだことないんだけど。
いちばん最後に結ばれなかった二人がキスするシーンがあって、これってたぶん果たし得なかった現実の幻影を見てるんだろうなって考えて、細野守の『時をかける少女』思い出した。
Posted by ブクログ
小梅はサブカルが好きで、顔だけ良い先輩を好きになり、そのろくでもない先輩に流されてしまうような、どこにでもいる女の子だから"佐藤"なんだと途中で気付きます。
一方、磯辺は兄を自殺で亡くしていて、後悔や孤独をずっと1人で抱えたまま。
親にも気付かれず、小梅にも心を開けず、兄をイジメた犯人…小梅の好きな先輩に復讐しようと企みます。
読み終えてみて、
老婆心では小梅が妊娠しなくてよかった、身体が傷つかなくてよかったとホッとした反面、磯辺がどうなったのかがずっと気がかりです。
何を思って浅野さんがこのお話を描いたのか、知る機会があればぜひ知りたいですね…。
はっぴいえんどの楽曲の使い方も効果的で、しばらく余韻が残るのは素敵でした。
こうしてネガティブな方向に胸をざわざわさせられるのも、ある種の感動なのかもしれません。