あらすじ
自分の気持ちに素直に従ってもいいじゃないか
みんなと同じように高校・大学へ進み、みんなと同じように就活して大手企業へ就職して、順調な会社員生活をスタートさせた著者。だが会社の仕事が大嫌いだった。週5で朝から晩まで働き、長時間労働で削られる自分の時間。理不尽や無意味な仕事をさせる組織、休日も間接的に会社に支配され、ストレス発散で無駄に散財する日々……。3つの会社で計12年あまり勤めるものの、のんびり生きたい自分にはなじめず、仕事のための生活に疲弊していくばかり。社会不適合なのに謎に頑張ってしまうため、燃え尽きたりメンタルをこわしながらも、あることをきっかけに「人生は一度きりだから、お金や常識ではなく自分の価値観で生きていこう」と決意・実行する。
「レールに沿った生き方」を変えるまでをコミカルに描き、圧倒的共感を呼んで7ヵ月間で126万ページを売り上げた話題の電子書籍を、大幅加筆で単行本化!「仕事が生活の中心」になっている人、惰性の毎日が虚無すぎる人、社会不適合者、もう働きたくないすべての人へ、現状から一歩を踏み出せるか!
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Posted by ブクログ
まさに自分と同様の状況だった。著者は三度転職して結局会社員が向いてない結論に至ったものの、やはり会社員に向いてない人は存在する。わかっちゃいるけど、辞められないという気持ちが非常にわかる。
また、一社目で平均以上の給与を得ても自分の幸福に寄与しないあたりや、会社の利益のためじゃなくて自分のためにしか動けないという感覚が非常に共感した。
Posted by ブクログ
今の自分に刺さる内容が多かった。就職活動をしている中で、自分の心の声ではなく、周囲の声が大きくなってきていた。今の自分が納得できる生き方をする。このことを忘れていた気がする。
就職活動をしていると、就活をしている人たちの声が多く入ってくるようになる。ただ、一歩外に足を踏み出してみると、就職以外の選択肢を取っている人もいることが分かる。
なので、周りの声に耳を傾けるのではなく、自分自身と向き合い、自分が納得する形で、今後の生き方を考えていきたいと思った。将来のことなんて分からない。なので、今を全力で生きるのがいいのかなと思う。
◯下記、気になったフレーズ
「今までの僕には、自分の心からの声に対して、頭で考えた理屈や常識で評価してくるもう一人の自分がいた。そして心の声をある程度押し殺して、世間一般のレールの上を脱輪しながら走る状態になっていた。本来はレールの上を走れない心を、無理やり爆正じてレールの上に押し込んでいるような感覚だ。」
「今の自分が納得できる生き方をする。それだけの話ではないのか?将来のことなんて、将来が今になったときに、やっぱり今の自分が納得できる生き方をすればいいのではないか?その連続でやっていくしかないのではないか? 」
Posted by ブクログ
◎メモ
心をすり減らす仕事を無理に続ける必要はないと思う。
自分の中で大事な要素を満たすことが大事。
僕はたくさん働いてお金を稼ぐよりも、少ないお金で良いから読書したり料理したり運動したりパートナーとの時間を楽しんだりと、もっと人間らしい生活を毎日積み重ねたい。
幸せになるために働いているので、働くことで本質を見失ってはいけない。
日々仮説を立てて行動しながら、自分の理想の状態を満たしていく。
Posted by ブクログ
頑張れない。我慢がきかない、というのは病気だろうか。いや、性格、あるいは育った環境によるものだろうか。
レールをひた走る人生に対して疑問を感じる人へ。レールから降りても大丈夫だという前例を示すような書になり得るか。しかし、今の状況は最終形ではないから、本当にそれで良かったのか分からない。投げ出す、逃げる、続かない。それで良いはずはないが、しかし、搾取を正当化する社会もまた間違いであり、一石投じるような本だ。
ただ、特異な状況もあるので必ずしも参考になるかは不明。そもそも、身を粉にしてそこまで残業しなければならないという状況が極端過ぎる。働き方はそれぞれにあったが、3社勤めて3社とも残業が異様に多いというのは、SE屋さんならではだろうか。
「不貞腐れる」というのはよく分かる。雇用されるというのは自分を売り渡すのだから、基本的に不愉快なものだ。出世にこだわっていなくても、自らの頑張りを蔑ろにしたり、評価されないと悔しいという気持ちは共通のものだろう。著者のそうした素直な心情やそれを踏まえて行動していく展開、その結果が齎すものが確認できるというのが本書の魅力だろうか。