【感想・ネタバレ】エリート社長の一途な求愛から逃れられませんのレビュー

あらすじ

海外のリゾート企業に勤める美琴は、五歳の子どもを持つシングルマザー。学生時代に付き合っていた彼・優斗の子どもを妊娠したが、別れた後だったので海外で極秘出産したのだ。もう二度と彼と関わることはない――そう思っていたのに、仕事で久々に日本に戻った美琴は、勤め先のホテルで優斗と再会。しかも若き経営者として活躍する彼に、専属コンシェルジュの指名を受けてしまった。変わらず優しく紳士的な態度で接してくる優斗に、美琴は戸惑いつつも忘れていた恋心が揺さぶられて……? ※電子版は単行本をもとに編集しています

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Posted by ブクログ

ネタバレ

海外のリゾート企業で働く美琴は、五歳の息子を育てるシングルマザー。
学生時代に付き合っていた優斗の子どもを妊娠したものの、すでに別れたあとだったため、誰にも告げず海外で出産した。
「もう二度と彼とは関わらない」
そう決めていた矢先、仕事で一時帰国した美琴の前に、ホテルの長期滞在客として優斗が現れる。
さらに彼から 専属コンシェルジュに指名 され、美琴の心は乱れる。
変わらず紳士的で優しい優斗。
隠してきた過去と向き合う再会の物語。

胸がぎゅっと締め付けられる再会愛でした。

双方ともに「相手の幸せを思った結果の別れ」だからこそ、6年間のすれ違いが余計に苦しく感じられる。
ヒロインはひとりで出産し、言葉にできない不安と強さを抱えて前へ進んだ。
ヒーローはアメリカで起業し成功してもなお、探し続けていた。その一途さに心を持っていかれました。

6年前の別れの真相が明かされる場面では、

どうして、この2人がこんなに遠回りしなければいけなかったんだろう
と読みながら何度も感情が揺れました。



お互いを想うからこそ傷つけてしまった過去。
それでも、再会してなお愛は消えていないことを認めていく過程が丁寧で、苦しいのに優しい。

そして、ヒーローの覚悟ある言葉に救われます。

「これからの時間を、三人で生きたい」



シークレットベビーものの中でも、感情の描き方が自然で、
“秘密” を責めるのではなく未来に進もうとする姿に好感が持てました。

再会 → 誤解の解消 → 修復 → 新しい関係
という流れが綺麗で、最終的には幸福感のある読後でした。

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2025年11月11日

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