あらすじ
営業のハヤシが、異世界を救う!?
勇者――伝説の剣を抜き、魔王を倒すべく立ち上がった神の使途。そんな彼を支えるため、王に選ばれし仲間もまた、実力者揃いだ。戦士、魔法使い、僧侶、そして“営業のハヤシ”。「え、何、エイギョウのハヤシって誰!?」「わたくしこういうものでして。いつもお世話になっております~」「お世話してない! 初対面!!」前髪を七三でぴっちり分け、黒い衣服に身を包んだうさんくさい笑顔の彼に、驚きを隠せない勇者・アレク。これは、勇者一行が魔王を討伐するまでの日々を描いた、笑いあり、涙あり、営業のハヤシありの英雄譚。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
サラリーマンが異世界にやって来て、勇者パーティに加わる話。
こういう作品では大抵異世界人(本作でいうハヤシ)の一人称視点で語られることがほとんどだが、この作品では勇者視点で語られるため、異世界人としてのハヤシの可笑しさが存分に描かれている。確かに、世話してないのに「お世話になっております」とか、日本のブラック企業のあれこれとか、勇者視点で見るとおかしなことばこりだなと気付かされる。そういった意味での面白さが詰まった作品でもあると思う。
また、作者さん自身が暗く重い話に抵抗があるらしく、その点この作品は魔王軍との戦いなどもコメディチックに描かれていて、読んでいて楽しかった。
Posted by ブクログ
謎に異世界へ来た営業マン、社畜半生で磨いた各種スキルを駆使し勇者パーティーにまさかの大貢献で面白い!
シゴデキだけど腰の低いハヤシさんが、勇者達に愛されてるのがほっこりして笑顔になれます。色々あっても最後は丸く収まるのでストレスゼロで楽しいお話、でも時々ハヤシさんに元社畜の悲哀が滲むのも良き。
ハヤシさんの夜のお店選びとカジノ回とラーメンが特に推し。異世界召喚コメディはもうお腹いっぱいかな…と思っていた自分も、最後までノンストップで読み続けた大満足の1冊!続刊待ってます