あらすじ
何度も見る怒り狂う亡き母の夢は警告なのか!? 最悪の出会いが起こす心霊的不協和音とは!? 読者に高い信頼を得る霊能者・寺尾玲子氏の仕事をコミック化した大人気シリーズ。「総集編」未収録作品も語り下ろし座談会付きで追加収録。
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Posted by ブクログ
寺尾玲子シリーズ最新刊。長年、このシリーズを読んできているが相談者の内容も時代と共に変わっている。この数年増えたなと思うのが、親が亡くなり事業や墓を受け継いだりしてから怪異が襲うというものだ。「悪縁切り」「手招く亡霊」はそうだろう。「手招く亡霊」は直接本人というわけではないが、親族が遺産を食い潰し、更に墓の問題もあった。ペットも同じ墓に入れるなども現代の問題だ。高山沙弓が参入するようになってからは、生き霊が多くなっている。現代の自分本位な人間が増えた故の依頼だろう。コロナ禍で依頼が受けられなくなったのか、過去の依頼を扱った「最後の情景」などもホスピスの問題が絡んでいる。少子化が進み、旧家も維持が難しくなっており、昔のような一族の因縁話はもうないのかもしれない。霊能者達の活躍も変わってくるのだろう。