あらすじ
生まれ持った髪と瞳の色のせいで母に虐げられ、妹たちにも馬鹿にされ、不遇な日々を送っていた伯爵令嬢のリゼット。家族に認めてもらうため跡取りとしての勉強を頑張り、不実な婚約者にも耐えていた彼女だが、妹に婚約者を奪われたことでとうとう家を捨て、王宮で女官として身を立て始める。そんな中、とある出来事から王妃に気に入られたリゼットは王妃の依頼で秘書官として辺境伯領へと向かう。辿り着いたそこでは優しく優秀な辺境伯をはじめ、多くの人々がリゼットを歓迎してくれた。そうして自分の居場所を作るリゼットだが、その裏ではもう一人の妹の悪巧みが進行していて……薄幸令嬢の人生逆転ファンタジー、開幕! ※電子版は単行本をもとに編集しています
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素直に嬉しい
家族に恵まれなかったリゼットが、自分の力で自らの居場所を見つけていく。
過去に起きたことは不幸なことであるけど、それにとらわれることは無い。
今を生きる人たちに、自分を信じて生きてほしいと思います。
この中でいろんな山場はあったけど、1番好きなところは、シリル様が養父日結婚の許しを得にいくところです。
周りのみんなの焦りとどこまでも純粋なリゼットの、表情が見えるようでとても楽しく読ませて頂きました。
匿名
無責任親父
父親にも母親にもそれぞれ事情があって、その皺寄せが全てヒロインの元にやってきて、彼女の居場所を奪ったわけですが。やはり父親が最低男。意に染まない人生を背負わされたかもしれないけど、妻との間に子供を3人もいて領地もある。何も失っていないのだから、父親としての責任を果たすべきだった。もしかして、ヒロインの本当の髪色に気がついてさえいないのかもしれないですね。父親失格です。逃げるんじゃない、卑怯者という感じです。
匿名
虐げられ令嬢のサクセスストーリ
婚約破談とか浮気とか毒親とか性悪姉妹は定番ですが
それらへのザマァよりも
ヒロインが順々に報われていくサクセスストーリーが主軸の物語。
熱烈溺愛みたいな激しい展開は無いですが
婚約破談(正式には成立してないので破棄や解消ではない)を機に家族決別(自主的に縁切り)
そこからの成功への物語は
途中に幾らか悶着は挟まれるものの
着実に報われて行く様は、やや肩透かしと感じるほど安心して読めます。