あらすじ
聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。さらに事件は新たな殺人事件を招き、人間の愛憎、傲慢、悲痛な魂の叫びを曝け出していく。2人はこの絶望の淵で何を決断したのか。幾重にも張られたミステリ、そして人間の罪と罰を描破した孤高の大長編!! 下巻に本書サイド・ストーリー「ガラスの蝶々」を書籍初収録。
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Posted by ブクログ
これだけのことがあったのだから、誰も傷つかないわけにはいかない。だから誠実に向き合うしかない。なのに麻生ときたら、殺されそうになっても協力した(んだよね?)練のことを抱きしめてやらないし愛してるとも言えない。ヘタレか!私は麻生のことは好ましい人物だとは思うけれど、そういうところが色々拗らせているのだと思う。練が不憫でならないよ
ミステリーとしてはとても面白かった。
Posted by ブクログ
読んでいる間ずーっと黒夜にいる気分で、ここから幸せに向かうことはないだろうな、何かを背負って生きていかなくちゃなんだろうな…と思いながらも読み進めたくなる話。
韮崎から練への重すぎる愛の感情とか、
及川の麻生への愛の感情とか、
麻生から練に対する感情とか…
どこを切り取っても激重で、地獄だけど
そんな風に人を愛せるのがどこかで羨ましいと思ってしまう自分もいた。
特に韮崎が山内の前だけでは、感情がどうしようもなくコントロールできなくなってしまうっていうのがめちゃくちゃ良いよね^ - ^
ずーーっと黒夜にいる気分だったのに、最後の一文が『窓の外の長い夜は、街灯に照らされて、随分と、明るかった。』で終わるのがあまりにも良すぎて鳥肌たった。
私立探偵・麻生龍太郎の方もぜひ読みたい!!
Posted by ブクログ
韮崎を殺した犯人と、麻生の奥さんを奪った犯人、どちらも中盤くらいで読めてしまったので残念。
練と麻生に、また別巻で会いたいと思った。
Posted by ブクログ
上下まとめて。
痛くて痛くて胸が苦しくなる。
強くて美しく脆い練を想わずにはいられない。
書き下ろしもとても良く、胸に秘められた蝶が情景に浮かぶ。
どう考えても壮絶な人生。好きになってはいけない人を好きになってしまう。付かず離れず。諦めた方が楽だけど、やっとの思いの一筋の光。
韮崎や全ての人に情があるから、変わりなんていない、一人一人を想う練は、捻くれてしまっているが育ちの良さはあるよなぁ。
麻生はいいキャラしてるなと。自分の行いに矜持があるが故、まさか練のことに限って誤認するはずがないと認めるにも認められないもどかしさがまたしんどかった。
ぱっと華があるわけではないけど、人を惹きつけて焦がれてしまうような人であり。
Posted by ブクログ
後半は一気に読んでしまった。
麻生さんが過去に練にしたこと、そして忘れてしまったことを知ったときには思わず「麻生ーーー!!!」って叫びたくなった。及川さんとの関係もそうだけど、麻生さんは本当に罪深い人だなって思う。
Posted by ブクログ
ラストがぬるかったけどなかなか面白かった。昔だからなのかヤクザものだからなのか女のことをスケとか素人をトーシローとかいうカタカナに笑ってしまう(読みにくい)。おどろくほどBL。
Posted by ブクログ
また好きな作家さんが一人増えた。
分厚いうえに分冊なのにサクサク読めた。
「このシーンやせりふいらないんじゃない?」って思う個所も少なくないのに、読ませる力がすごい作品。
冤罪、刑務所での悲惨な暮らし、大事な人を失う絶望、復讐、後悔、DVなど普段なら避ける内容なのに練や及川、ほかの魅力的なキャラに惹かれて一気に読んだ。
練の、麻生が自分のもとに墜ちればいいって言葉は本当にそうだと思う。
麻生からしたら絶対やくざになるなんて嫌だろうし、練に堅気に戻ってくれって気持ちも分からんでもないが、本当に練への償いをしたいならありのままの今の練を受け入れるしかないように思えてしょうがなかった。
再審請求したところで、練の人生も練の兄の命も帰ってこないことをどれだけ麻生は分かっているのか疑問。
あくまで法に則ったけじめをつけたいってことなのか。刑事だし。
練とは違った意味で恋愛体質?で高潔だけど独善的なとこがある麻生に、モヤモヤした。
少しでも早く、練の人生に夜明けが来るように願ってやまない。