【感想・ネタバレ】国民健康保険料が高すぎる! 保険料を下げる10のことのレビュー

あらすじ

今は国保と無関係な会社員も、会社組織を離れれば選択肢に挙がる。退職後2年間は今加入している健康保険の被保険者になれるが、その後は再就職をするか、家族の扶養にならない限り、国保加入なのだ。何といっても70歳から74歳では、総人口に占める国保加入者の割合が75%。だから誰でも一生に一度はお世話になる可能性が高い。

その国保料は近年上昇している。大まかに単身世帯で所得300万円なら年間約40万円、所得400万円なら約50万円の保険料である。さらに会社員が加入する「組合健保」や「協会けんぽ」は配偶者や子どもなどの扶養家族がいても保険料は一人前。つまり家族分は負担ゼロであるが、国保には扶養の概念がない。そのため配偶者や子どもがいると、少なくとも年間数万円、多いと単身世帯より数十万円の負担増。一人でも高いのに、家族がいればますます高くなるこの国保料に、多くの人は加入する際、びっくり仰天するのだ。

本書は「年金生活や無職の人」と「フリーランス、自営業者」に分け、国保料を下げるポイントを紹介する。加えて滞納に悩んだり、違法な差し押さえに遭ったり、経済的に困窮して医療が受けられない状態に陥った時に「打てる策」もお伝えする。
オマケとして、支払った国保料によって所得税や住民税を安くする控除や、特別に利益が多くなった年に減税できる方法も。
弁護士とファイナンシャルプランナーによって監修を行い、日々の暮らしの助けとなる一冊。

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Posted by ブクログ

2025.06.21
国保の課題を身近にひきつけて書かれた好著。
この本と「日本の国民皆保険」ちくま新書を併せて読むと、制度設計側の意図と生活者の視点とは著しく乖離していることがよくわかる。
話しは変わるが、
国保の制度が厳しいことが日本人の起業精神を損なうひとつの要因だとも思っている。
大企業、公務員などの健康保険組合や共済組合の給付と国保のそれとの格差は起業をためらわせるのにじゅうぶん。
私も社会保険、社会保障制度を仕事として携わってきて社会保険、社会保障にぶら下がって生きている人の多さが「普通の人」の負担になっていることを知っていふから起業が怖い。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

国民健康保険料に懐疑的なスタンスが立脚点なので、やや公平感に欠ける印象だが、
制度やその背景については十分に網羅されている(類似書籍と読み比べてないので、ただの印象です)ので勉強になった。

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2025年03月10日

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