あらすじ
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ギリシア神話の大筋や神々の関係性を理解できるように、マンガやイラストなどを豊富に使ってわかりやすく紹介。神話が題材の絵画を見るポイントも解説し、絵画鑑賞の手助けにもなります。
ギリシア神話って、こんな話だったのか!
初めてギリシア神話にふれる人にも、断片的なエピソードを知っている人にも、読んだことはあるけれどもややこしかったな、と思っている人にもオススメの一冊です。「ギリシア神話とは」からはじまり、オリンポス12神やその他神々や英雄たちのプロフィール、人物相関図まで掲載しているので、とてもわかりやすいと好評です。
「世界の始まり」と「ギリシアの神々の物語」、「英雄たちの物語」が、それぞれにちなむ絵画や彫刻作品を織り交ぜてマンガで紹介してありますので、ストーリーが把握しやすく、また美術作品の鑑賞ポイントや背景がよく理解できます。
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Posted by ブクログ
ギリシャ神話とローマ神話のなにが違うんだ?
アフロディーテとヴィーナスの違いは?
という素朴な疑問からスタートしたので、わかりやすそうなイラスト入りの本書を手に取ったが、大正解だった。
ギリシャ神話の最初の始まりから、有名なゼウス達オリンポス12神の話が網羅してあり、しかもギリシャ/ローマ/英語別の呼び方や絵画でのシンボルが記載してくれていたので、疑問が一つ解けた。
ゼウスとユピテルとジュピターは呼び方の違いで同一人物なのね。
そして、惑星がギリシャ神話から名前を取ったという話もここで納得。
アース(地球)→ガイア、テラ
マーズ(火星)→アレス、マルス
マーキュリー(水星)→ヘルメス、メルクリウス
ヴィーナス(金星)→アフロディーテ、ウェヌス
ジュピター(木星)→ゼウス、ユピテル
サターン(土星)→クロノス、サトゥルヌス
ウラヌス(天王星)→ウラノス、ウーラヌス
ネプチューン(海王星)→ポセイドン、ネプトゥヌス
プルートー(冥王星)→ハデス、プルート
ただでさえ登場人物多いのに、そりゃ混同してわからなくなるよねー!
◇印象的なエピソード
・本当の最初はガイアだった話
・ヴィーナスの誕生の絵画のシーンって…親父が息子にちょん切られたシチュエーションだったのか!!!
・人間を作ったプロメテウスがプロローグの語源
しかし、その代償はかなり残酷
・英雄ヘラクレスの壮絶な死に際
・美しい髪の毛のメデューサ、ポセイドンとアテナの神殿でいちゃついたばかりに化け物にされる
・鍛冶の神ヘパイストス、捨てられたヘラに報復し、ちゃっかり美の神を要求する
・黄金の雨に変身したゼウスと交わり妊娠したダナエ
○オリンポス12神
・ゼウス:主神。電雷、王笏、鷲がシンボル
・ヘラ:最高位の女神。結婚、貞淑、出産を司り、孔雀、カッコウ、牡牛、王冠がシンボル
・アポロ:芸術、音楽、医術など色々。月桂樹の冠、竪琴、銀の弓矢がシンボル
・アルテミス:狩猟、繁殖、自然を司る。ミニスカート、金の弓矢、鹿がシンボル
・アフロディテ:愛、美、多産を司り、ホタテ貝、バラ、鳩、黄金のリンゴをシンボルとする
・アテナ:戦争、学芸、工芸、織物を司る。メデューサの首の盾、フクロウ、オリーブの枝がシンボル
・ヘパイストス:火と鍛冶の神でやっとこ、かなづち、鍛冶の道具がシンボル
・ハデス:死者の国、冥界の王。ケルベロス、糸杉、メンフクロウがシンボル。
・デメテル:豊穣と穀物、農業の神。小麦、麦穂、ミント、キジバトがシンボル。
・ディオニュソス:酒、狂気、陶酔、ブドウの栽培、演劇の神。葡萄、蔦、イチジク、豹の毛皮がシンボル。
・ヘルメス:商人、旅人、盗賊詐欺の守護神。シンボルは旅人の防止、翼のついたサンダル、伝令杖ケーリュケイオン。
・ポセイドン:海界の王。イルカ、三又の矛、海洋生物いろいろがシンボル。
・アレス:破滅的な戦争などを好む戦の神。槍や武具がシンボル。
Posted by ブクログ
海外文学や美術・絵画を理解したいがために、今一度神話やら宗教やらの勉強をしているところで出会った本。他書も読んでいて理解しやすかったせいもあるのか、こちらの本はクスクス笑いながら読めました。
肝心の内容としては、要所が押さえられており絵画とも合わせて紹介されていたので私にはちょうど良かったです。ぼんやりとしかわかっていなかった神話のエピソードが、「こういう話だったのね」と合点しました。同じような感じで、海外文学作品との紐付けがあるといいなと思いました。
書いてあるイラストや言葉の一つ一つがクスッとした笑いを誘っており「イラストで読む〜」の他のシリーズも読みたくなってしまいました。