あらすじ
人付き合いが苦手な高校3年生の結夏は、夏のある日、ひとりの青年と出会った。記憶をなくした彼は結夏にしかその姿が視えず、そのうえ7日後には消えてしまうのだという。明るくも寂しげに笑う彼の力になりたい――そう考えた結夏は、彼のなくした記憶を取り戻すために動き出す。それは、忘れられないひと夏の奇跡の始まりだった。「私たちの出逢いは、きっと運命だったんだ」笑って、泣いて、恋をして……。2人が過ごした7日間に、きっと涙する。
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Posted by ブクログ
『さよならまでの7日間、ただ君をみていた』は、限られた時間の中で誰かを想うことの尊さと切なさを、静かに深く描いた作品だと感じた。
「いつか終わりが来る」と分かっていながら、それでも相手を想わずにはいられない気持ちが胸に迫り、読み進めるほどに時間の重みを意識させられた。特別な出来事が続くわけではないのに、日常の一瞬一瞬がかけがえのないものとして描かれているからこそ、別れが近づくほどに感情が強くなる。
この物語は、失うことの怖さだけでなく、「今そばにいる人を大切にすること」の意味を教えてくれる。読み終えたあと、何気ない毎日や、大切な人との時間をもっと丁寧に過ごしたいと思わせてくれる一冊だった。