あらすじ
テレビドラマについてレポートや卒論を書きたいけれど、どこから始めればいいかわからない。そもそも、テレビドラマってどうやって研究するの?
そうした疑問に答えるテレビドラマ研究の入門書。ドラマの選び方、時間軸やキャラクターの考え方などの基本的な要素を押さえたうえで、「ジェンダー」「LGBTQ」「都市」「権力」など、人文学・社会学の視点からテレビドラマを研究する方法を案内する。
取り上げるドラマは『男女7人夏物語』のような有名作から、『逃げるは恥だが役に立つ』や『きのう何食べた?』、『silent』をはじめとする話題作まで。13の研究テーマで、台詞や登場人物の関係性の描き方から浮かび上がる若者や家族、都市像をひもといていく。
当たり前に描いてあるように見える家族や恋愛、仕事に時代性や社会の変化が映し出されていることを指摘し、さまざまな「テレビドラマの見方」を提示する。テレビドラマ研究の第一歩に最適の入門書。
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Posted by ブクログ
「虎に翼」きっかけで今までのテレビドラマでは恋愛や結婚、女性やセクシャルマイノリティはどのように描かれてきたんだろうということに興味がわき、ちょうどそのタイミングで刊行された本だった
おそらく本来の目的はテレビドラマについてレポートや卒論を書きたい学生さん向けだと思う。テレビドラマというものをどのように分析していけばいいのか、という説明もあり人によってはもっと深い論考を読みたいと思うかもしれないけれど、特に長年ドラマウォッチャーをしてきたわけではないという人もテレビドラマの歴史やそのなかでの特定の属性の描かれ方、そこから見える価値観の変容を知ることはできると思う
権力と差別の項目でマイクロアグレッションについての例で「問題のあるレストラン」が取り上げられていた。この作品は知らなかったし見ていなかったので配信サービスとかで見てみたくなった