あらすじ
THE RAMPAGE 岩谷翔吾、初の書下ろし小説『選択』
原案は、俳優の横浜流星!
~ あらすじ ~
「もう、うんざりだ。殺す。絶対殺してやる」。
包丁を忍ばせ、家を飛び出し、亮は走っていた。
母に酷い仕打ちをした、父親を探しあて殺害しに行くために。
息も絶え絶えに走っていた。
そしてこれまでの世の中の不条理を憎んだ。
しかしその途中、亮は歩道橋から身投げしようとしていた中学生を助ける。
それは幼馴染みの匡平だった。
やがて、どんよりした巨大な社会に飲み込まれていく二人の少年。
十数年後、行き場を失った亮は、ずるずると特殊詐欺実行犯グループに身を置くことになる――。
この国を覆う息も出来なくなるほどの暗い圧迫感を描ききった、新たな物語。
日々を懸命に生き抜いてきた二人が直面した非情な現実、そしてその先に見えたものとは。
【岩谷翔吾 コメント】
「いつか、こういう作品をやりたい」約四年前、流星の何気ない一言が、『選択』のすべてのキッカケでした。
あの日のことは今でも鮮明に覚えています。
そこから二人三脚での創作が始まり、互いに忙しくても毎日のように長文で連絡を取り合い、作品の進捗やアイデアの共有を怠ることはありませんでした。
流星とだから『選択』を書ききることができました。
僕一人では到底成し遂げられなかった道のりでした。
閉塞感漂う今の時代に救いを求めて、僕たちはこの作品に僅かな希望を託したのかもしれません。
【横浜流星 コメント】
人生は選択の連続だ。
日々選択をし、その積み重ねで、今日までの自分が作り上げられている。
そしてこれからも選択を繰り返し、 未来の自分が作られていく。
一つの動画を観たことがきっかけで この作品が生まれました。
あの時、動画を見ていなければ、翔吾に自分の思いを伝えていなければ、 生まれなかった。それも選択です。
人生は自分では気付かぬ内に大きく変わる。
真意を知ろうとせず、責めたて、一度の失敗を許さない社会ですが、 生きていればやり直せる。
一筋の光をつかみ取れるように、愛と希望を込めた作品です。
自分の為でも、誰かの為でも良いが、後悔のない選択をしてほしい。自分自身が選択した道に自信を持って生きて欲しいです。
【GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~】
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Posted by ブクログ
発売日前に手に入れることが出来て、すごく楽しみにしていた本は期待を裏切りませんでした。
私は作家の、岩谷翔吾さんしか知らないですがデビュー作とは思えないくらい素晴らしい希望溢れる内容でした。とても読みやすかったです。素敵な言葉たちが沢山散りばめられてます。
横浜流星さんとの絆を読む前から感じてました。
読み終わって更に二人の絆を強く感じました。
Posted by ブクログ
帯を見て前から気になっており本屋で探すもなかなか置いていない為ネットで購入。届いてびっくりしたのはページ数が少なかったこと。もっと厚い本なのかなと。。
読んだ後に、タイトルの意味は、人生の色々な場面での“選択”をおそらく指しているのではと思いました。亮がどんどんと汚い世界に引きずり込まれていくのがある種生々しい。そして頭角を表しどんどん周りを巻き込みまたたく間に出世していく様子に「すごいやん」と何度も感心しかけたが、、いやいや亮がいるのは闇バイト、いわゆる特殊詐欺という汚い世界やん、感心したらあかん!と自制しながら読んでいた。そのくらい魅力のある人物。途中から恋愛モノのような場面になってきて、意外とその場面が長いので、深い意義に繋がるのかなぁと思ってましたが、やはり繋がった。おそらく亮の中で一番大きな山場の“選択”につながっていく。しかしその選択が正しかったのか?間違えていたのか?と言われると、自分にはわからない。。。です。
そして最後の最後はとんでもない結末だった。かつて救ってあげた人に捕まえられる。しかし亮にとってはこれが一番幸せな捕まりかただったのかも。
この筆者かなり多才のようで、ちょっと興味がでました。
Posted by ブクログ
父の借金と暴力で家はめちゃくちゃになり、亮は殺すつもりで包丁を持って父を探す途中に歩道橋から身投げしようとしていた幼馴染の匡平を助ける。
やがて十数年経ち、2人が再び会ったときには…。
悪の道へと転がり堕ちていた亮と人を救える人間になりたいと思って警察官になった匡平。
何かを決めるのは自分であり、その選択を間違えるとどうなるのか…が、とてもわかりやすい。
引き返すことができないのも弱い自分だからであるが、葛藤もせずラクな道を選び誰かを不幸にすれば、それ相応の償いをしないといけないのも覚悟せねばならないということだろう。
Posted by ブクログ
頭に映像が想像しやすい、読みやすい文章で、スッと入り込めた。
もしあの時、違う選択をしていれば。
俺、どこで間違えたかな…
この2つのフレーズが印象的だった。
Posted by ブクログ
人生は良いことも悪いことも"選択"の連続で、人は必ずしも正しいことを選択出来るわけじゃなくて時には間違った選択をすることもあるけど、もし間違ったと分かった時にどういう選択をして軌道修正出来るかどうか、が大事なんだよなって。
きっと、それが出来なくて悪い方へ悪い方へ行ってしまう人も少なくない数いるんだろうなぁ…と、そんなことを思わされる作品だった。
著者であるRAMPAGEの岩谷さんと原案である俳優の横浜流星さんの対談を読んだ時に横浜さんが「実写化があるとすれば主人公は自分じゃない、自分は監督をやりたい」と仰っていて、それを読んでいたからか確かに主人公は横浜流星さんではないようなイメージがあった。かと言って誰が良いのか浮かぶかと言われたら難しい気もする、、
Posted by ブクログ
辛く暗い中で輝く光の話だった。
表紙に横浜流星と書いてあったので、え、あのイケメンが本書いたの?
と思って軽い気持ちで手に取ったらなんかすごい話だった。
著者の方を存じ上げなかったのだけど、素晴らしい文章だったし、最初の作品でこんな感情を描けるのはすごいなと思った。
意外と感動してしまったなぁ。
辛い辛い描写が多くて立場的にも辛い人の話だから胸が痛かったけど、最後も胸が痛かったけど、だからなのか、放たれている光は強かった。
辛い話の醍醐味はそこだよねと思うけど、色々が割とリアルだったなぁ。
でも基本辛い話は苦手だよーーー。
彼が幸せになれるといいなと願いそれを信じとく!
横浜流星くんはやっぱ暗いんだなぁ。(失礼)
Posted by ブクログ
場面が切り替わるたびに選択された結果のストーリー展開.
悪い方へ悪い方へと転がっていくような焦燥感.匡平との友情がもっと強くプラスに働けば結果は違ったのかな.
なるべくしてなった後味悪い小説.