【感想・ネタバレ】美しい「日本語」の言いまわしのレビュー

あらすじ

大好評の『美しい「大和言葉」の言いまわし』に続く第2弾!今回は、大和言葉だけでなく、江戸期に生まれた粋で美しい言葉なども追加して、より使い勝手のよい、「言い換え・言いまわし」集になっています。日本語は、世界でも有数の「豊かな表現力」をもつ言葉だといわれています。たとえば、次のような言い換えができるのが、日本語の豊かさなのです。感動する→「琴線に触れる」、怒る→「気色ばむ」、雪が降りそう→「雪催い」、浮気心→「花心」……日本語の美しさと「妙味」が感じられます。でも、このような言葉は、あまりつかわれなくなってきています。本書は、これからも残したい、つかいたい日本語を、人間関係を表す言葉、想いを伝える言葉、かしこまった場でつかいたい言葉など、各テーマごとに、豊富な用例とともに紹介しています!

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Posted by ブクログ

日本語の微妙で、オブラートに包んだ言い回し、美しさの表現。
ああやっぱり日本語って奥ゆかしい、日本語って心やさしい、といまさらながらに感じてしまいます。

■想い
・後ろ髪をひかれる なかなか断ち切れない想い
・そこはかとなく 自分でははっきりとわからない
・うら悲しい なんとなく悲しい

■人間関
・ねんごろ 心を込めて、懇切丁寧に
・わりない仲 筋道や道理を超えた男女の仲
・たまさか 偶然に

■こころやもの状態
・あだっぽい つややか
・はんなり 地味でも派手でもないちょうどいい華やかさ
・つくねん なんとなくじっとしている
・うたかた はかなく消えるもの
・さわり サビの部分

■行為
・まどろむ ついうとうとしてしまう
・逢瀬を重ねる 男女が何回もひそんで会う

■程度
・いかばかり どれほどの、弔辞で
・おもむろに もどかしいほどゆっくりと

などなど

目次

はじめに
第1章 想いを表す言葉
第2章 人間関係に関する言葉
第3章 人や物の状態を表す言葉
第4章 行為を表す言葉
第5章 性格・性質を表す言葉
第6章 程度を表す言葉
第7章 かしこまった場でつかう言葉
第8章 情景を表す言葉

ISBN:9784837984450
出版社:三笠書房
判型:文庫
ページ数:264ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2016年11月
発売日:2016年12月10日

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2023年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いわゆる日本語マメ知識本。
日本語の微細な言語表現について、「想いを表す言葉」「人間関係に関する言葉」など8章に立てて解説している。

慣用句として今でも普通に使われている(と思われる)表現と、もはや古典でしか使わないだろうという表現がゴッチャになってるが、実用のためというより「こういう表現があるんだね」という学びのために使うというのが正しいと思われる。
どう考えても、この本がいうように「どっちも美人ですね」という代わりに「いずれ菖蒲か杜若」なんて答えた日には、コイツ何言ってんだと思われるのが関の山だろう。

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2019年09月14日

Posted by ブクログ

単語が並び、一つ一つ説明される本。
それぞれが美しく、人って本当に想像力とか、創造力とか、豊かだなぁと思う。

実用面で行ったら、意味の通じにくく使いにくそうな言葉もあったが、なんとなく意味もわかる、用いれば品性の見える言葉もあるため、読み手の工夫によっては実用にも使えると感じた。

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2018年01月01日

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