あらすじ
生きる意味や理由なんかない。そんな毎日に、居場所をくれた人──
仕事の契約を切られた宇津見奏。体を売ってお金を稼ぐため、アプリで知り合った男性と出会うが、ホテルの前でお金のことで揉めてしまう。そこに数日前、駅で落とし物をした際に声をかけてくれた男が現れ、再び助けてくれた。住む場所がないと伝えると「俺の家に来たらいい」と提案され、彼・楠田虎之介の家に住むことに。小学校教師の虎之介は、生きる気力のない奏をなにかと気遣ってくれる。彼のために変わりたいと思い始める奏に、とある感情が芽生え……
※電子版はmimosa本誌掲載時のカラーページをカラーのまま収録しています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【愛しいってこういうのを言うのかな(奏)】
エロス度★★★★★★
ああ・・・これが・・・愛による祝福・救済なのですね・・・。
小学校教師・虎之介と無気力な青年・奏が紡ぐ恋物語で、奏の歩んできた道に愛の欠片すら無い無慈悲っぷりに心が痛くなるようでした。
世話焼きな虎之介から与えられる見返りのない優しさ・温かさによって徐々に奏の心を解かしていくのが尊さMAXで、虎之介は奏に好意を抱くのですが本人にその気持ちが伝わらずにおやおや・・・。
愛を知らなかった奏がゆっくりと自分の気持ちを自覚していくのもたまらなく、出逢えたことで幸せになる2人の姿が素晴らしい。
Posted by ブクログ
ゲイの小学校教師×人生に絶望する無職
全7話+書き下ろし 本編のみ/完結
初っぱな主人公の宇津見が契約解除される所から始まる。クビ宣告されたその日に電車の定期を落とすわ友人に騙され家も金もない。そんな宇津見を初対面にもかかわらず何かと助けてくれた楠田の家に居候させてもらうことになり少しずつ二人の距離感が縮まっていく。
幸の薄さが顔から伝わる主人公がかわいそかわいい。積極的ではないにしろウリをやっていた過去がありクビになったら即ウリする発想になるほど自己肯定感が低く何かと自傷的。過去のウリの部分はさらっと触れただけだし今回は未遂。楠田のおかげでどんどん感情を取り戻していく様子がよかった。
対する攻めの楠田は自分がゲイなのか確かめるためにゲイタウンに行ったところたまたま主人公を助けることに。明るくて子供にも周りの先生方にも好かれる理想的な先生の面とゲイである自分への葛藤シーンなど見所は満載。受け攻めどっちの視点もあるのが個人的にポイント高い。
話の本筋としては主人公の復活劇で、楠田とは運命的な出会いを果たしたわけだけど実は楠田にとっても奇跡的な出会いであったことが最後にわかって安心した。
作者の話は読後感が良くていつも幸せな気分になれる。
当て馬のサラリーマンは最低ではあるけどよくいるタイプのわかりやすいクズでよかった。スピンオフがあったらサラリーマン受けでぜひ見たい。もしくは尻にひかれてほしいタイプ。
表紙に惹かれて購入しましたが、中の絵は余り好みでは
ありませんでした。残念。
でも薄幸な子がめんどうみの良い人に出会えて
喜怒哀楽が出る様になり、幸せを掴めて
安心しました。