【感想・ネタバレ】逆境 大正警察 事件記録のレビュー

あらすじ

明治44年(1911年)、警視庁は大改革を行い、日本初の鑑識課を設置。世界でも早期に科学捜査の一つ「指紋捜査」を開始した。それまでの刑事捜査は、江戸時代の「岡っ引き方式」を引き継いで個人による手柄競争が奨励され、検挙率は3割を超えない低さだったのだ。本庁捜査係の虎里武蔵は、「眼力でピストル強盗を逮捕した男」として名を馳せ、板橋署から引き抜かれた優秀な刑事。その武蔵が非番の日に電報で呼び出される。東京府西多摩郡の山村で6歳の少女の死体が見つかったのだ。武蔵は麹町の下宿から青梅町に向かい、山中の遺体遺棄現場に臨場した。現場では円匙(スコップ)が見つかり、早速新たな科学捜査として、指紋が採取される。驚いたことにその指紋は少女の父親のものと一致し、最重要容疑者に浮かび上がる。だが武蔵は、犯行動機に疑問を感じて……。

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Posted by ブクログ

事件が起きて急いで現場に向かっているはずなのに、現代のような交通網もなく、どこかのんびりとした時代。今なら防犯カメラや指紋、DNA鑑定など様々な方法で捜査しますが、指紋照合すら人力で…捜査が難航して行くなかで諦めず向き合って…最後まで一気に読み進めました。あっけないラストにちょっと物足りなさも感じましたが、途中経過は満足する作品でした。

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2025年01月11日

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