あらすじ
国の監視下で自由のない幽閉生活を送る元王女・クラリス。ある日、魔法で眠らされている間に顔が似ている暴虐王女の身代わりとして敵国の王・レジェスのもとへ嫁がされてしまう。
「これは政略結婚。愛など愚か、非道な行いを俺は許さない」
レジェスは暴虐王女と呼ばれる花嫁を警戒し冷たく接する。一方「身代わりがバレたら始末する」と祖国から脅されているクラリスは、めげずに暴虐王女らしく振る舞おうと努めるが大好きなもふもふを前に理性が崩れたり、嫌われたい相手の窮地を咄嗟に助けたり…。素が隠しきれないクラリスの言動は、王宮の人々の心を動かしていく。
「お前が喜んでくれると、俺も嬉しい。」――しかもいつの間にか冷徹皇帝が過保護な溺愛モードに!?
不遇な身代わり令嬢×クールな最強皇帝勘違いからはじまる大逆転溺愛ファンタジー♡
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Posted by ブクログ
レイさんとクラリスさん、ふたりともかわいい!
胸キュンのラブストーリーと爽快な大団円。
寝る前のリラックスで読みたくなる絵本のようなお話。
気持ちのいい読後感が欲しい人に、ぜひともおすすめです。
※
以下、ネタバレを含みます。
散文、時間の許す方のみ、お付き合いください。
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ダイアン姫の残酷さ、サイモン二世の矮小さ、それに付き従わされる人たちの悲劇の連鎖。
現実にも、ネオコンやグローバリストの歴史を鑑みますと、いまなおそうした人たちはありふれていることがよくわかります。誇張された悪人像ではなく、むしろこれが、日本以外の世界の常識とぐらいに受け止めた方が、われわれ日本人にはよい教材-くすり-となりそうな気がしました。
とはいえ、ロスチャイルド卿や、テンプル騎士団とフリーメイソンの歴史を知ると、彼らはむしろ犠牲者であったことも忘れてはならず、ゆえに、本作品のわかりやすい悪役である2人もまた、そうしなければ満たされない心を抱えるだけの、そうさせるだけの経緯や環境、関係があったのであろうことは、覚えていてあげたいと想いました。だからこそ、やり直しの機会を運ぶクラリスさんは立派ですし、見下していた相手からの施しは受けないと断るダイアン姫の態度も、それなりに筋は通ったような気がしました。とても悲しいですが、それもひとつの選択です。彼女の未来が少しでも穏やかなものになることを願います。
それこそ、悪役令嬢のやり直しは、もはやひとつの文化ですものね。照 とはいえ、彼女に恨みを持つ獣人のことを想えば、果てしなく難しいですが……七度勝って七度許す、かつての諸葛孔明のような、人の命を奪わず、悪意のみを祓う戦いを覚悟するだけで、どんな人も幸せになれるはずだと信じています。
憎み、争うことよりも、相手に喜んでいただき、自分も喜ぶ、そうした和を尊ぶクラリスさんの生き様が、大勢の人の胸を打ち、祈りの力によって救われていくという様子も、どこか、今上陛下のことを思い起こされます。
「確かなことなど
何も分からない日々だとしても
ぼくらはきっと信じ合える
星に射抜かれて
ひとつになった日を
今も立ち上がる度に想うよ
きっと響き合う
ぼくらの祈りのために
全てを越えて」
ウルトラマンブレーザーの歌詞にある通り、これからの日本と世界にとって大切な、祈りの力が、クラリスさんの姿に見出だせる気がします。本家の歌詞は、秦氏(ユダヤ)と日本神道(縄文人)を想わせる、星の同化が由来なのでしょう。さらに本小説のメッセージとしましては、クラリスさんとレイさんが幼き日に出逢って、ともに見上げた星空の思い出を連想させるだけに、素晴らしい一致だなぁと。和歌の絆。もののあはれ。
と、難しいお話は一旦おきまして。
ほんと、レイさんとクラリスさん、かわいいすぎませんか!?笑
もふもふされて照れてただけではなく、性的にも敏感な場所を、好いた女に抱かれ、触れられてしまったとなると、もしやあのときすでに若干ムラムラしてたのかなと想うと、レイさんがほほえましくて。笑 これは女性読者さんの心をガッチリつかむこと間違いなしです!
最後に
個人的脳内劇場をご紹介 ※敬称略
レジェス:寺島拓篤 クラリス:高尾奏音
ダイアン:米澤茜 メリッサ:岡田夢以
寺島さんに関しては完全に趣味です。笑
他の皆さんは、ピンとくる方はお察しの通り。そう、つまり、そういうことさ……儚い。
ブシロードキャスト・AveMujicaからお招き致しました。特に、豊川祥子さん役の高尾奏音さんは、クラリス役としてハマり役だと想いました。
匿名
幸せで可愛くてキュンとする
ひたむきで前向きな可愛いヒロインと、一直線で真面目なヒーローの可愛いお話でした。
クラリスのお嬢様口調が可愛くてクセになっちゃいそうです!シリアスな題材もあるけど、ヒロインが明るいため内容は全然ドロドロでもダークでもありません。
むしろ読んでいて胸が温かくなるような、優しくて幸せなお話でした。
獣人国に、身代わりで嫁がされたヒロイン。
獣人物は、何冊か読んだけど、このお話しも、これ迄の話と余り変わりなくて、残念。
引き込まれる程のストーリーではなくて、途中で、読むのを辞めてしまいました。