あらすじ
【その分析、もう失敗しているかも…… 失敗を回避し、成功に近づくためのガイド】
本書は、第一線で活躍するデータサイエンティストたちが経験した、データ分析プロジェクトの「失敗」をもとに再構成された25の事例が収録されている。これらの臨場感あふれる事例から、データの活用に関わる人たちが、失敗を避けるために何をしてはならないのか、について学びとることができる。プロジェクトの失敗の予兆となる致命的な要因を察知し、失敗に至る「毒薬」を飲まないように注意するための知見が本書には随所に含まれている。
データの活用に関わる分析者、そして、分析を依頼する立場となる経営者や企画部、マーケティング部に所属する方々に送る、失敗から学び、成功への道筋を描くための必読書――失敗は成功の母である!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
データ分析を1-2年はやったことがある人が読んでみると気づきが多いと思う。
本書は、データ分析者なら一度は「あるある」と思った事例が書かれており、まさにそこで躓いてる人たちには刺さると思います。
Posted by ブクログ
データアナリスト必読の書。
「あるある」な失敗例ばかりで、読んでいて胃が痛くなった(苦笑)。会社の研修で使いたい。
社内では華々しい成功事例ばかりが発表されるが、こういった失敗事例こそ共有すべきで、よくある失敗の典型とその対策を心に留めておくだけでも回避できるトラブルは増えそう。
データ分析の「失敗」とはそもそも何か?ということが書かれていた最終章のコラムはとても身につまされた。仮説の肯定/否定や、分析の結果として利益が得られたか否かを分析の成果としてしまうと、分析を「失敗」しないための恣意的な分析に終始することになり、分析のプロセスで得られたはずの情報を棄てることになってしまう。このあたりをいかにクライアントと握ったうえでプロジェクトを走り出すことができるか、つまりコミュニケーション力がカギになるんだろうなと。
Posted by ブクログ
数々の失敗例からは、担当者の焦りや報告会の空気感が立ち上ってくる。思い込み、勘違い、コミュニケーション不足。失敗の種は技術不足よりも、どちらかと言えば人間くさい営みの中で芽吹く。文体が様々で、個性溢れていて面白かった。
にしても、失敗に至る描写が淡々としている文章がちらほらあって、その文体の佇まいから「股尾前科運転士の教則ビデオの冷徹なナレーション」を思い出してしまった。
Posted by ブクログ
成功はアート失敗は科学と言うように失敗事例のの方が再現性が高く参考にできる部分が多い。一方で、分析した結果得られるものがなかったのは言い換えると分析によって分からないことがわかったとも言えるので内容によっては失敗と言えないような事例も混ざっている印象。そのあたりがちゃんと区別できると良かったなと思う。