【感想・ネタバレ】再生可能エネルギーの「現実」と「未来」がよくわかる本のレビュー

あらすじ

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本書では、再生可能エネルギーの「実態」をよく知っていただきたいと思い、なるべく、よい部分と課題のある部分の両面について説明をしています。
ただ、それを知っているだけでは、何の意味もありません。大切なのは、再生可能エネルギーの良い面や課題のある面を理解して、私たちが置かれている状況を基に再生可能エネルギーは今後どうあるべきか、進めていくとして、課題とされている点をどのようにして克服していくのか、そのために何が必要か、ということを自分の頭で一人ひとりが考え、いろいろな人と議論し、行動することだと思っています。
今はまだ、バラ色の未来が見えているわけではありません。しかし、いろいろな技術革新が図られる中で、必ず未来につながる変革が進んでいくと思います。
道のりは険しいですが、ぜひ一緒に悩み、考えていきましょう!
本書を、再生可能エネルギーの未来、日本、そして世界の未来について、考える1つのきっかけにしていただけたら、うれしく思います。

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Posted by ブクログ

きれいなカラーページで、タイトル通り、再生可能エネルギーの現実と未来がわかるように書かれた本。
勉強になりました!

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2024年10月04日

Posted by ブクログ

こういう本は新しい方が良いので定期的に読む。だが、あまり状況は変わっていない。相変わらず、洋上風力発電は、2021年の落札価格が破壊的に安すぎた事、そもそも海底地形が複雑で水深が深いために、着床式より浮体式に期待しながら技術的にもコスト的にもまだまだである事、台風や津波などのメンテナンスコストキャパシティファクター(設備利用率)が欧州より低めなどの課題。

じゃあ日本にとっては何が良いのかとなると、お決まりの時間軸によるエネルギーミックスの図。短期的にはLNG火力。この時期に徐々に再生可能エネルギーを。2030年以降、アンモニアや水素も。で、原子力再稼働を。もっと先には核融合。待ち遠しいのは核融合だが。

地熱やバイオマスなんかも本書では図解される。
火山、温泉国家の日本に地熱は良いかなと思うが調査だけで数年、プラス環境アセスメントなどの手続きに約3~4年。発電設備の設置などの開発事業に約3~4年と、計画してから実際に稼働するまで相当長い年月が必要で開発業者に大きなリスクがあるらしい。それこそ国家事業でやるかどうか。

で、期待の核融合。2024年現在、唯一エネルギーの純増を達成しているのが、「慣性閉じ込め方式」(レーザー方式)。2022年12月、アメリカのローレンス・リバモア国立研究所のチームが、レーザー方式で、投入したエネルギーの約1.5倍のエネルギーを発生させることに成功。「夢のエネルギー」の大きな一歩。このレーザー方式核融合の日本における研究は、大阪大学が中心にそレーザー核融合商用炉実現に向けスタートアップ「EX-Fusion」を立ち上げられている。多いに期待したい。

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2025年05月24日

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