あらすじ
「私は、御社に入社したいと思うのですが…親がやめておけというので内定を辞退します…」
これは、内定者(学生)が企業の採用担当者に向けて発した言葉です。このような事態を「親ブロック」と呼びます。そして、この事態の背景には、親の一言が大きく影響しており、その一言は、時には子供を悩ませ、子供を追い込み、さらには子供の人生を狂わせてしまいます。
本書では、大学職員として、長きにわたりキャリア・就職支援に従事してきた筆者が、仕事の中で出会った多くの学生・保護者・企業関係者から伺ったリアルな話をもとに、親子の絆が就活を成功に導くためのヒントを解説しています。
子供の就活は「信頼して見守る」ことが鉄則。ただ、それができないなら、今こそ親が変わるときです! そのためには「親の意識改革」と「就活知識の習得」が重要であり、それを実現するためにすべきことをこの本に存分に詰め込んでいます!
就活生をお持ちの保護者だけでなく、企業の採用担当者、大学キャリアセンター職員、そして就職活動に臨む学生の方々にぜひ読んでいただきたい。そんな必読の一冊です!
【本書もくじより抜粋】
はじめに
第一章 親の立ち位置(あなたは親ブロック予備軍ではないですか?)
第二章 親のことば 子のきもち(実例から親子関係を考える)
第三章 就活アレコレから思うこと(子供の就活について考える)
第四章 子供との交流を活性化させる(子供との接し方におけるヒント)
第五章 就活を学び子供とともに臨む(子供からの相談対応におけるヒント)
おわりに
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大学業界の友人、原俊和さんの著作(2作目)。
親ブロックとは「学生から、内々定を出した企業に対して、親の理解が得られなかったとのことで内定を辞退する事態(p3)」を指し、これを回避するには、「親の意識改革(子供との交流を活性化させること)」と「就活知識の習得(就活知識を得て子供の現状を理解すること)」が重要だと(p8)。
勤務大学で長くキャリア・就職支援支援をされてきた原さんならではのprofessionalな知見と、3人のご子息を奥様と育て上げた経験をもとに実践的かつ心温まる内容となっている。ちなみに表紙イラストは長男で山形大学卒の原俊英さんが担当。
今後就活される方々(親子)や多くの大学関係者にお薦めしたい。