【感想・ネタバレ】危険なトランスガールのおしゃべりメモワールのレビュー

あらすじ

蟷螂拳(とうろうけん)を繰り出すトランスガール!
こんな小説をずっと待っていました!――三木那由他

カンフーの達人で、病的な嘘つきのあたしは、生まれ育った町と家族から逃げ出した。
誰かが描いた物語に、閉じ込められないために。
行き着いた「奇跡通り」では、面倒を見てくれるディーヴァ、不思議な力を持つ魔女、鼻もちならない「お姫様」ら、様々なトランスたちに会う。やがて、殺されたトランスジェンダー女性たちの仇を討つことを使命とするガールギャングに入り、ストリートで暴れまわる。
待ち受ける数々の困難を前に、彼女は新しい家族を守り、痛みを癒し、
自分の中にある真実を見つけることができるのだろうか?
エマ・ワトソンのブッククラブの課題図書となり話題を呼んだ小説、ついに邦訳。
創刊たちまち大好評の海外文学シリーズ「I am I am I am」、第二弾!

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Posted by ブクログ

おそらく物語を展開する上で、なくても問題のない詳細な描写が随所に散りばめられていて、そのディティールの細かさからこれは作者の実体験なのだろうなと強く感じながら読み進めた。

決定打はトイレットペーパーというのがウケる。実際人生って些細なことで大きく変わったりするんだよなと共感。「あたし」のように力強く、自由に生きられたら良いよな。

0
2024年12月20日

Posted by ブクログ

面白いし辛辣〜!
自分では止められないどうしようもない暴力への憧れや衝動、マウントや嫉妬にセックスに家族愛。
全部1人の人間の中に当たり前に存在することなのにフェムというだけで、型に嵌めて近寄ってくる男たち。あんたらにもあるやろその感情。自分のストレスを勝手に弱いと決めつけた者に押し付けるな。
どこかに歩き続けること止まらないこと、止まってしまった人たちにはそれがどうしようもなく怖いんだろう。

0
2024年10月15日

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