あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
特許権、実用新案権、商標権の法律と手続きをわかりやすく解説した、権利侵害に備えるための必読書。出願・申請書類サンプルも掲載。特許情報プラットフォームのしくみやインターネット出願の方法/申請手続のデジタル化についても解説。特許法、商標法の平成から令和にかけての主要な改正点、近時の法改正に対応。法律を知って、発明と自社ブランドを守ろう!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初学者にやさしい
何も知らない状態から読んでも受け止めやすいレベル感で好感を持った。テンプレートなどが多数含まれているので、具体的にイメージしやすいし、その分、読む分量は少なく、分厚さの割に、すいすい読み進められる感覚も良い。
Posted by ブクログ
特許や商標の出願や審査請求等の手続きの仕方から料金、契約書のサンプル例まで掲載される優れた実用書。これ一冊で、特許や商標について理解ができるのではないだろうか。また、実用新案については最近仕事で扱わないので存在を忘れていたが、これも学ぶことができる。特許を取らずに秘匿するノウハウの扱いと共に、企業が戦略的に活用していきたい内容だ。
一点、疑問がある。この本の事例として取り扱われるものではないが、特許侵害の事実をどのように暴くのか、だ。その特許が、商品からは分からないような、製造方法に関わるものだとする。工場の中で秘密裏に行われている特許侵害を知り得る方法はない。例えば、転職等で従業員が情報漏洩した場合、逆に守秘義務違反などを問われかねないからだ。
これは彼氏のスマホを勝手に覗いて浮気の事実を知ったが、その覗いた罪を問われながらも逆上によって相手の罪のみを弾劾していくという要領のようにはいかないものだ。知る権利とプライバシーを守る権利のどちらが優位かみたいな小学生ネタもあったが(これは概ね対象が異なり競合しない)、世の中にはこうした捩じれ現象は案外に多い。
また、これはこの本でも扱われるが、職務発明と業務発明、自由発明について。青色発光ダイオードの一件で注目を浴びたこの取り扱いが懐かしいが、職務発明の金額の適正さは課題である。加えて、職務発明をした発明者が販売に口を出す際の利益相反もありそうだ。
知的財産を扱う部門ではなくとも、よくよく知っておきたい内容。有益な一冊である。