あらすじ
数学は「どうして?」という学問なので、私たちは知らないうちに数学していることがある。先入観を捨てて世界を広げれば「わかる」ようになるし、客観的に論理の破綻なく世界中の人に説明できるのが数学の世界です。
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Posted by ブクログ
本書は「数学=公式暗記」というイメージを崩し、「なぜ?」と考えることそのものが数学の始まりだと語っていたのが印象的だった。特に、答えを導くために式を変形していくことで問題が解けるようになるという発想は新鮮で、数学を「暗記科目」ではなく「考え方の訓練」として捉え直すきっかけになった。
また、第3章では様々な学問を学ぶ意味について述べられており、それぞれの分野には世界を見るための異なる「知識のメガネ」があるのだと感じた。世間では「将来使わないから不要」という議論も多いが、幅広い知識を持つことで情報に振り回されず、自分なりの視点を持てるようになるという考えには納得感があった。将来どの分野と関わるか分からない以上、早い段階で学びを切り捨てるのはもったいないのかもしれない。
第5章の「逆さまに考える」という話も興味深かった。答えから逆算したり、前提をひっくり返して考えたりすることで、思い込みや先入観を崩せるという視点は、数学だけでなく日常の考え方にも応用できそうだと思った。
全体を通して、「公式を覚えること」よりも「どう考えるか」を重視しており、数学や学問への見方が少し変わる一冊だった。