あらすじ
起業直後の不安定な時期をどのように乗り越え、軌道に乗せたのか。M&Aや大企業内起業など、いま注目される新たなスタートアップとは。早稲田の人気講座、待望の書籍化。
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Posted by ブクログ
社内では「やたらスタートアップに厳しい」という悪評?が立っているのだが、学びなおしで本書を手に取った。
スタートアップ経営者の思考やら、取っているリスク、クリエーター型・ビジネス型といった起業家のタイプほか、成長ステージ別の考え方など、スタートアップを見るうえでの視座を提供してくれる一冊である。
実は、この本を読み始める前に巻末についた掲載企業のリストから、先入観なしにざっくり現況調査をやってみた。上場しているところから、そろそろ経営が危なそうなところまで。
コロナの影響をモロに受けていそうなビジネスのところは少々かわいそうだが、大成功!という印象をうけたのは、わずか1社だった。「リビングデッド」「上場ゴール」みたいな会社もあった。
ミドルステージ以上の企業も含む17社(しかも本に掲載するのだからそれなりに厳選したのだろう)でこれだから、スタートアップは難しい。
投資家として少額投資するならまだしも、債権者として付き合うなら、多少厳しくてもやむなしかもしれない。
それと、日本のスタートアップには米国みたいにめちゃくちゃ爆発しそうな会社がないような気がするのは私だけ?米国は死屍累々だから数打ちゃ当たる部分もあるのだろうが、言葉の問題、国民性、専門家の不足……理由が気になるところ。