あらすじ
大好評「大人の学び直し」シリーズ第5弾。
ウクライナ紛争やパレスチナ問題など、ニュースでも世界情勢の動きが日々報道されているけれど、いったいなぜ起きたのか、正直よくわからない。
国連、安保理、NATO、IMF、TPP、パリ協定……国際社会にまつわる単語、なんとなくわかった気でも、ちゃんと説明できない……。
本書では、国連などを含めた組織の役割から、世界各国のこと、資源、戦争が起きる理由などに至るまで、見開き完結で解説。世界がどうつながっているか、この1冊ではっきり見えてくる!
最新のトピックスもおさえながら、国際社会について「最低限知っておきたい」知識をぎゅっと濃縮。これでもうニュースもすっと頭に入る!
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Posted by ブクログ
こういう本は色んな方が書いたものをつまみ食いするような読み方が好き。同じ問題が取り上げられていれば重要度がわかるし、そうではないものは視野を広げたり、違う角度の見方に気付かせてもくれる。既視感があるから斜め読みでも良いだろうし、何かを発掘したり再確認したりする目的にも適している。
現在、世界には約200の国が存在する。国際連合に正式に加盟している国が193、日本が国として承認している国が日本を含めて196、という初歩的な認識からスタート。承認されていない台湾やパレスチナなどの争点を際立たせる。世界の国々は政体によって「共和制」の国と「君主制」の国に分けられる、という話も。共和制の国は君主を置かず、多くの場合、国民から選ばれた大統領などが「元首」と呼ばれる国民の代表を務めるが、「君主制」をとる国でも、多数派を占めるのは、国王が元首を務めながら、政治は国民から選ばれた議会が中心となって進める「立憲君主制」をとる国。
ー ユネスコは話者が減少している約2500の言語を「消滅危機言語」に指定しています。ユネスコは言語と方言を区別しない方針をとっており、アイヌ語や沖縄語などもこのなかに含まれている。
ー 言語と同じく、宗教も正確な統計をとるのが難しい分野です。現在、世界人口の約3割がキリスト教徒だと考えられています。キリスト教には数多くの宗派・教派がありますが、大きくは3つ、ローマ・カトリックとプロテスタント、そして正教会に分けられます。
こうした俯瞰的な場所から、一気に局所的な話題にフォーカスしていくので、分かりやすいし、掴みやすい。
ー トルコやシリア、イラン、イラクは、それぞれ対立することも多い国々です。しかし、どこかがクルド人の独立を認めると、それが隣国にも波及する可能性があるため、お互いの関係悪化を防ぐためにも、クルド人の独立要求に対しては強硬な姿勢を崩しません。2022年の秋には、テロへの報復などを理由として、トルコがイラクとシリアの、そしてイランがイラクの領内のクルド人武装組織の拠点に、それぞれ攻撃を加えました。クルディスタンの情勢は今もなお不安定なままです。日本でも、埼玉県川口市などで2000人近いクルド人が生活を営んでいるようです。その多くが在部資格を所持しておらず、解体業などに従事しながら不安定な生活を送っています。
Posted by ブクログ
2024年10月に読みましたが、十分今の世界の流れを知ることができました。ニュースのみかたが変わりますね。
ウクライナの情勢やシリア、イスラム、イスラエルのことなど何でこんな事になっているのか知ることが出来ます。
一度しか読んでないですが、後日また何度か読んで学んでおきたいと思いました。
Posted by ブクログ
ひとり当たりのGDPが高い国は、スイス、ルクセンブルク、ノルウェーなど。製薬業、金融業、石油産業などの依存度が高く,人口が少ない。
IMFは世界経済を安定させることがミッション。世界銀行は、貧困撲滅、生活水準改善が目標。
結核、エイズ、マラリアは三大感染症。
貿易は海上輸送が99%。金額ベースでも75%。チョークポイント=海上の要衝=スエズ運河、パナマ運河、ホルムズ海峡、マラッカ海峡。北極海航路が通行可能になると、ベーリング海峡がチョークポイントになる。
OPECプラスの石油は40%のシェアがある。
鉄は鉄鉱石と石炭、石灰石から作られる。
三大穀物=コメ、小麦、とうもろこし。小麦は寒い地域でも作れるが連作障害がある。混合農業が行われる。
コメは自給的な食べ物、小麦は輸出商品。とうもろこしは4割を占める。食用以外の利用が多い。
世界で300を超えるFTA、EPAがある。
TPPはアメリカを除いたCPTPPとして発足。ASEAN+日中韓+オーストリア+ニュージーランドでRCEP。
アブラヤシ=パームヤシのパーム油はインドネシアマレーシアで植民地時代に広がった。生産効率が高い。
核兵器保有国は9カ国。北朝鮮、印度、パキスタン、イスラエル。
COP=気候変動枠組条約締結国会議。京都議定書はCOP3、パリ協定はCOP21。
再生可能エネルギーとは、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス。バイオマスには賛否がある。
アイルランドはカトリックが多く、南側が1922年にアイルランド自由国として独立した。
スペインは多民族国家。バスク自治州とカタルーニャ自治州がある。地中海の対岸にはセウタとメリージャの自治都市がある。
キプロス島も分断。キプロス共和国と北キプロストルコ共和国。最も安全な紛争地帯。
旧ユーゴスラビアは、ティトーの死後、分裂。コソボはロシアが独立を承認していないため、国連に入れない。
CIS(独立国家共同体)はソ連を構成していた国々の連合体。
クルド人は、2500~3000万人、億かを持たない最大の民族。
アラブの春=チェ二ジアのジャスミン革命から。独裁政権が倒されたが、復活した国もある。
文明の十字路=アフガニスタン。
ルワンダは大虐殺を乗り越えてICT立国してアフリカの奇跡と呼ばれる発展をした。
アフリカまモノカルチャー経済。鉱物資源、天然ゴム、カカオ、綿花など。植民地時代の名残。
アングロアメリカ=イギリスの影響を受けている。ラテンアメリカ=ローマの、という意味。スペイン、ポルトガルの支配地域。
ヒスパニック=スペイン語を話す人々、の意味。ブラジル人を含めてラティーノ、とも呼ばれる。ヒスパニックhがアメリカ最大のマイノリティになった。
韓国は、漢江の奇跡と呼ばれる経済発展を遂げた。高齢化の進展が早い。
インドネシアから独立した東ティモール。ASEAN加盟を熱望している。
インドのICT産業は、アメリカとの半日の時差、カースト制度の影響を受けにくい、などの理由がある。