あらすじ
雑誌Numberの掲載記事をまとめた、大谷翔平唯一のインタビュー集
「僕は絶対に世界一になりたいし、一番の選手になりたい」
大谷がメジャー入りしてから、スポーツ雑誌「Number」に7年間掲載された独占インタビューのすべて。
二刀流の危機、右ヒジ手術の真相、WBCへの想い、ドジャース入団、そして結婚までを語る。
【目次】
プロローグ ホームランの物語
新人王
・やりたいことが多すぎるから
・肝心なのは、楽しいかどうか
復帰、そして再びの欠場
・ブーイングが、新鮮でした
・常識への宣戦布告
・僕が追いかけなかったら
・自然と上がっていくはずです
・「楽しい」より「正しい」を
・一番悔しいシーズンでした
コロナ禍と不完全燃焼
・絶対世界一に、と歩むが勝ち
・卵かけごはんに幸せを感じて
・僕の右腕に起きていたこと
・やりすぎくらいがちょうどいい
シーズンMVP
・力を出し切れば数字は残る
・常にさらに新たな場所へ
・チームを勝たせる二刀流を目指す
104年ぶりの2桁勝利、2桁本塁打
・最初のピークは、今年きます
・どれかひとつというのはない
WBC、ホームラン王、MVP
・30年後の日本野球のために
・伝説が生まれた日
ドジャースへ
・結婚生活を語る
・大きな決断を迫られたときに
エピローグ WBC優勝がもたらす渇望
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
写真も良くって‼︎
そして、読みやすい‼︎
パラっと開いて
肝心なのは、楽しいかどうか
「楽しい」より「正しい」を
に、目線が⁉︎常に視点が…。と。
エピローグ『〜渇望』
ジーンと、きちゃいました。
Posted by ブクログ
大谷選手が大リーグへの挑戦を開始した2018年から昨年2023年まで、各年のインタビューをまとめたもの。
一冊の本として通読してみると、彼自身の考え方や行動、気持ちの変化がよくわかる。一貫しているのは、常に前向きで緻密に考えて行動していること。変化に常に対応し、現状維持は有り得ないと考えていること。言葉の端々にそういう気持ちが表れている。若いけれど、自分のポリシーがしっかりしていて素晴らしいと思った。それが現在までのプレーに繋がっている。
興味深かったのは、野球の数字の捉え方に関する話。様々な記録を更新中の彼は、OPS(出塁率+長打率)という指標を特に重視している。しかし、それだけが全てではないと言う。出塁率は確かに重要だが四球で出塁するのとヒット出塁するのでは、同じ出塁率でも意味が違う。戦略的にはヒットが望ましいと考えており、それはランナーが居る場合、ヒットは3塁まで進塁させることができるが、四球は2塁までしか進められない。彼は四球を選ぶよりヒットを打つことを重視すると言う。出塁率の数字ひとつに対して、そこまで考えているのかと感心した。野球については、本当に考える事もプレーも緻密だが、逆に、食べ物や日常生活は意外にアバウトな印象で、食事はあくまで健康の為と割り切っているようだ。(いつも最後の方で食事の質問をしているが、あまり関心が無さそうだ)
気になった話題としては、2022年のインタビューで「シーズン中に悪夢を見る日があった」という話。元通訳の水原氏から「それをやると、悪夢を見るよ」と言われた話は暗示的だった。(それが何だかは明かさなかったが) その悪夢が今年、元通訳のせいで正夢になった。
昨年の活躍を振り返って、このインタビューを読むと彼のことをより深く知ることができる。大谷選手のファンであれば、一読の価値があると思う。