あらすじ
生きとし生けるものすべては〈意識〉によってつながっていた!
1960年代、ウソ発見器の電極を接続された植物の葉が、周囲の人間の感情や意図に電気的反応を示すことを発見し、その後、トンプキンズ+バードの『植物の神秘生活』(邦訳工作舎)でとりあげられて世界中に一大センセーションを巻き起こした当事者による初めての著作。
その実験の経緯から反響、その後の実験・研究(鶏卵、乳酸菌、人間の細胞を対象にしたバイオコミュニケーション)、現代科学に対する批判、バイオコミュニケーションの示唆するスピリチュアルな側面に到るまで、誠実な筆致で述べられている。著者の研究に基づいた本は何冊か出ているが、本書は当の本人が書いたものだけに資料的価値は高い。
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Posted by ブクログ
コロナ禍で植物を育てる生活を始めた私が
とても興味をそそられた本である。
植物にポリグラフ(ウソ発見器)を繋げると
どんな反応を示すのか。
ポリグラフ上には植物が不安、恐怖、喜び、安心などを
感じていることが読み取れるのだとか。
植物にも意識がある?
そして最終的に博士が思い至る真理とは、
「一つの同じ生命信号がすべての創造物を
結びつけているのかもしれない」というもの。
言葉では何も語らない植物だけれど、ひょっとすると
健在意識までは上がってこないだけで、
人間は潜在意識の中では植物と会話が
成立しているのかもしれない。
植物の実験も面白かったが、卵の実験にも
「ええ!」と驚かされた。
博士がゆで卵を作ろうと熱いお湯にまさに卵を投下する時、
卵はとある信号を発信。
するとそばにいた他の卵たちはいっせいに失神する。
つまり卵たちは無感覚という最大の防御体制を取るというのだ。
前半の実験による発見の数々にはワクワクさせられたが、
この発見が世に出たときは当然のごとく賛否両論があった。
本書の後半はそれに対するバクスター博士の反論や回答であり、
ちょっと難しくて斜め読みして終わった。
これを読めば植物たちへの接し方も変わるかもしれない。
もっと人間的なものに。
彼らにも感情があり、世話してくれる人に親近感を抱くなんて
言われてしまうとね。