あらすじ
姉が流行り病で死んだため、急遽、代わりとして彼女の婚約者と結婚したサリーナ。ところが、姉を想い続ける夫はサリーナを無視し、そのせいで屋敷の人間にも侮られることに。そんな境遇にも負けず、彼女は流行り病の薬の開発を助けるための商会を立ち上げる。けれど、彼女は世間からの評判も悪く、それが原因で商会の仕事を失敗してしまう。落ち込むサリーナだったが、実は亡き姉が周囲に悪口をばらまき続けていたからだと判明! それを信じて庇いもしなかった実家や、サリーナ本人と向き合うことすらしない夫に愛想がつきる。サリーナは離婚を決意し、ずっと自分を愛してくれる男性と新天地に旅立つことにするが――!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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Posted by ブクログ
家族のなかで姉だけが信じれる存在だったが、
流行り病で亡くし、姉の婚約者と結婚した。
しかし、旦那の領地経営、メイドや執事からの仕事の押し付けや盗み、そして家族からの資金略奪など蔑ろにされてきたが、我慢強く過ごした3年間
誰も自分の声を聞いてくれないことへの
怒りが爆発し、家族、国を捨てることに!
自分の興味・関心から進めてきた
流行り病の薬の研究所の人々、化粧品の商会、
薬の原材料を生産している領地の方々
みんなサリーナの頑張りを見て評価してくれる
帝国では流行り病の薬が認められ、
新たな人生を送っている
周りからの言葉や噂を鵜呑みにせず、実際に会い
本人と言葉を交わすことが大切だと感じた
匿名
凄い迫力ある物語
前半のお話は、実際にイジメの被害を受けた経験のある人間には辛すぎて、一呼吸おかなければなりませんでした。無視や無関心は、相手の心を壊します。彼女の周りはあまりにそんな人間ばかりすぎた。特に姉の婚約者だった男。自身がすべきことを何もせずに何も見ずに、死んだ婚約者が着るはずだったドレスをずっと飾っているなんて気持ち悪い。
全てを捨てて彼女が幸せになってくれたことが、本当に嬉しく思いました。
サリーナを、サリーナに分からないように、虐げ続けた姉。
そんな姉を、慕い続けたサリーナ。
沢山の人に虐げ続けても、自分を認めてくれる人達の為に頑張ったサリーナ。
自国を捨てて、他国に行こうとまで思わせた、人達や王家。
でも、自国を捨てて、幸せになって良かった。