【感想・ネタバレ】20歳の自分に教えたいイスラム世界のレビュー

あらすじ

なぜ、中東は紛争が絶えないのか?
パレスチナ自治区とはどんな地域なのか?
ハマスとはどんな組織なのか?
イスラエルはなぜ攻撃されたのか?
それぞれの宗教はどう関係しているのか?
世界各国は、この紛争(戦争)をどう見ているのか?
アメリカは? 中国は? ロシアは? そして日本は?
ハマスVSイスラエルの紛争の複雑な背景を、池上さんが基礎の基礎から解説。

※カバー画像が異なる場合があります。

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Posted by ブクログ

家族に「中東問題について知りたいなら、これを読んでみたらどう?」と薦めてもらった本。
本書は、2023年10月7日にハマスがイスラエルに行った奇襲攻撃の話から始まります。そこから「なぜガザがこのような状況になってしまったのか」を解き明かす内容へと展開していきます。地理・宗教・歴史など、非常に基礎的なところから丁寧に説明されていて、初心者の私にもとても読みやすかったです。
特に私の場合、本書を読むまで「イスラエル人≒ユダヤ人」ということすら、きちんと理解できていなくて……
紀元前1世紀、ローマによって国を追われたユダヤ人たちはヨーロッパへ散り、さらに第二次世界大戦ではナチスによるホロコーストで迫害を受け、多くがアメリカへ渡ることになります。しかし、移民の彼らが就ける職業は、当時人気のなかった映画業界や金融業など限られていて……それでも後にハリウッドが大成功を収める、という流れの説明には本当に驚きました。「そうかぁ、イスラエルとアメリカの関係って、こういうところからもつながってくるのかぁ……」と。
本書では他にも、ロシアや中国など、さまざまな国との関係についても触れられています。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

なぜパレスチナ地域で紛争が絶えないのか本当によく理解できた。中東全体を知るにはもっともっと他の本も読んでみたい。

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

表や地図を用いて説明されており、非常に分かりやすかった。複雑な中東情勢について改めて整理することができた。
日本にこれだけ沢山のイスラム教徒が住んでいるとは思わなかった。もちろんイスラムの考え方は尊重するが、日本に住む外国人も日本の決まりを尊重し、納税をすることからは逃れないでほしい。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

テーマ:★★★★
内容の濃さ:★★★
面白さ:★★★★
読みやすさ:★★★★★
リピートして読むか:★★★
総合点: 3.8★

イスラム教の成り立ち、他宗教との関係の基本から
現在の国際的ニュースを紐解いて説明してくれてます。

日本人にとってあまり馴染みのないイスラムの世界。
ニュースで話題に上がるのも紛争や戦いが起きた時のみですが、
「根本的に何故それが起きたのか。」その歴史的背景を宗教の起源に遡って解説されています。

文書を読んでいると、まるで池上さんが頭の中で解説してくれているかのようで、噛み砕かれていてとてもわかりやすいです。
学校の教科書よりよっぽどわかりやすいので、
高校生、大学生などが入門編として読むもよし、宗教史・世界史の一部を深く理解するのにも使えます。

ただし入門編となので、既にある程度知見がある方にとっては物足りないかもしれません。
また、後半はリアルタイムの情勢を反映して書いているので、数年後に古い城ホになっている部分もあると思います。

イスラム教の基本やアラブ諸国の関係性の理解の為に、前半部分は何回か読み返す価値があると思います。

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2024年09月15日

Posted by ブクログ

中東旅行に向けて、時事問題の理解を深めるために購読。
主な内容はパレスチナ問題の歴史と現状で、説明が分かりやすかった。
他のイスラーム文化や政治に関する本と比べてイデオロギー色が薄く、できるだけニュートラルな筆致で書かれているため、読みやすかった。

個人的には、イスラームの婚姻制度や男女関係に関する記述が興味深かった。
例えば、女性は非イスラム教徒との結婚ができず、結婚する場合は相手がイスラム教に改宗する必要があるという。また、イスラム教への改宗は非常に簡単で、それが信者数増加の一因にもなっているとのことだった。

中東問題全体については、為政者による体制維持や第三国の経済的利権獲得が優先され、政治情勢が複雑化し、結果的に人民の幸福が損なわれているような印象を受けた。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

イスラム圏における時事問題がよく整理されており、現代的な動向を把握するうえで有用な一冊だった。
ただし、イスラム教そのものに関する記述は浅く、あくまで現実の問題に即した視点に終始している。
イスラム世界における内在的な論理や価値観への踏み込みがやや物足りず、その点は期待に届かなかった。

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2025年08月05日

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