あらすじ
ウンチは愛のメッセージ、奥が深くて魅力がいっぱい!――動物大好きの動物学者が、ウンチを求めて北は礼文島から南は西表島、そしてアフリカの奥地へ。照れたような神妙な顔つきで息張っているイヌやネコ。潔癖性のナマケモノ、かぐわしいマッコウクジラのウンチ。アルマジロやオタマジャクシのあれってどんなの? 動物たちの可愛くて、ちょっと恥ずかしい姿を通して、人間のことを考えてみる一冊!!
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Posted by ブクログ
こたつ作家には出来ない実践家のエッセィ。さらっと流し読みしようと思ったが、熟読玩味してしまった!くだけたイラストがところどころに入っている。マズイわけではないが、今一かな。写真があると良かった(読む前は写真が入っていると思っていた)。ウンコを肥料にしていた時は発生しなかった病が、化学肥料にしたら出現したということは、これからの食生活を考える礎となる。
Posted by ブクログ
先日、よこはま動物園(ズーラシア)に行ってきた。シロクマの巨大プール前の休憩スペースで園内動物たちのウンチを展示していた。その名も「大うんち」展。ほほう、攻めておるの。
草食動物のうんちはご存知のようにデカい。大して栄養のない草から栄養を取り出すわけだから、大量に食べる。入るのものが多ければ、出るのも多い、これ道理。ズーラシアでは象のうんちから紙を作ろう!という体験プログラムもあるらしい。繊維質ばっかりだから、できなくはないのだろう。間違ってもクッキングペーパーにはしないだろうが、その紙、一体どうするの?
ライオンとかチーターなどの肉食動物、意外と小さいうんちだった。肉は栄養価高いから?
そう言えば自宅の本棚にうんちの本あったな、と思い出して読んだ本。うんちの本がある自宅って、何なの?という疑問には完全スルーを決めこむとして、この本を書かれたのはミリオンセラー「ざんねんな生きもの」シリーズ監修でお馴染みの今泉先生。だいぶ昔の本だから、今ではお年を召した先生もバリバリの現役。フィールドワークで希少動物の生態把握のためにひたすらうんちを採集している。動物がどんなものを食べているか、どういう健康状態か、どれだけの行動範囲を縄張りとしているか、などなど。すべてうんちからわかる。うんちは情報の宝庫なのだ。
コアラはお母さんのうんちを食べてユーカリの毒を分解する菌を受け継ぐらしい。言わばうんちが離乳食。
ウサギも最初に柔らかいうんちを出して、それを食べて、二回目で、あのころっころっとしたうんちを出す。実は一回目のうんちは体の中で食べ物を分解してできた栄養源のかたまりで、言わばお粥みたいなもの。これを食べないと栄養不良で死んでしまうらしい。
糞味噌一緒とはよく言ったものだ。
マッコウクジラのうんち(腸内で固まってしまった石みたいなもの)は龍涎香と呼ばれ、ものすごく良い香りがするらしい。とても貴重で中にはウン千万以上で取り引きされるものもあるとか。
一度嗅いでみたいものだ。
ちなみに「大うんち展」を真面目に見て感心していたのはおっさん(自分)ただひとり。なぜなら、平日だったから。遠足で来ている幼稚園児たちはいたけど、遠足特有のハイテンションに加え、たぶん初めて見る動物も多いだろうから、その日に限ってはうんちに目がいかなかったんだろう。こればっかりは仕方ない。
閑古鳥が鳴いていたとしても、企画を担当した方には、動物園としての方向性は間違っていないぞ!とエールを送りたい。
Posted by ブクログ
「動物たちの可愛いウンチ」3
著者 今泉忠明
出版 講談社
p25より引用
“それにしても後肢を左右に広げて、飛沫が足にかからないよう
にするから、妙に感心してしまう。誰だって足にオシッコがかか
るのは嫌なのである。”
小型哺乳類の分類・生態学者である著者による、糞尿から見た
動物たちの生き方や知恵について書かれた一冊。
ぞうのウンチについてからウンチと地球環境についてまで、可
愛らしいイラストと共に書かれています。
上記の引用は、ゾウの放尿についての一文。
コンクリートの地面だと尿の飛沫が足にかかって、かぶれてしま
うとのことです。土の床だとゾウの砂遊びで、観客からクレーム
がくるそうです。
汚れたらクリーニングに出さなければいけないような服で、動物
園には行かないほうがいいんだろうなと思いました。
動物園に入園する前に着替えが出来るように、また汚れたらす
ぐ着替えられるように、園内のあちこちに更衣室があるといいか
もしれません。
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