あらすじ
戦後生まれの代表的な作家となった中上健次(1946-1992)は,郷里・熊野と土地に根差した一族への痛切なこだわりを終生いだき続けた.圧倒的なまでの暴力と性の奔流――中上の憤怒と哀しみは,やがて人間への優しさに昇華されていく.初期の代表作「十九歳の地図」や,「楽土」「ラプラタ綺譚」等,雄勁と繊細の織りなす短篇10篇を精選.
...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
粗雑だけれども力強い。そういう文章を綴る数少ない作家の一人ではないかと思います。妙に洒落た表現はないけれど、妙に心に響く文章を書く、そんな感じです。この短編集に収録された作品の殆どは読んだことのある短編でしたが、だからこそ安心して読めたし、思い出して噛み締めながら読めました。力を与えてほしいときは、ぜひ。