あらすじ
今の世の中は、VUCA時代〈Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)〉と言われており、私たちをとりまく「常識」は常に変化しています。ときには、白だったものが黒になるほどの極端な変化をすることもあります。
もしも考え方をアップデートできないまま、社会の変化に取り残されてしまったら、単なる「時代遅れ」ではすまされないほどのダメージが出てしまうでしょう。これからは、自分で考え、行動する姿勢が今まで以上に必要になってきます。
そのために必要なのが、本書で紹介する「疑う思考」です。
「疑う思考」は、さまざまな視点で物事を理解し、問題を多角的にとらえる力です。
現在の情報化社会は真実と誤情報が錯そうし、一見するとすべてが正しいと錯覚するほど複雑になっています。これらを取捨選択するは、自分の経験や知識、社会的な情報を批判的に吟味すしなくてはなりません。また、新しいアイデアや戦略を作るためにも、自らの視野を広げ、異なる視点から問題を考察することが重要です。
クリティカルシンキングやロジカルシンキング、バイアス、思考のクセなどを総合的に学ぶことで、「疑う思考」は身に付きます。「疑う思考」が身につくと、視点が増えていきます。今まで当たり前にしていたことや、信じ込んでいたことに「それって本当?」と光を当てることによって、別の可能性が見えてくるのです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【疑う思考とは】
①ロジカル・シンキング
②ラテラル・シンキング
③クリティカル・シンキング
この3つの思考法をバランスよく駆使して、自分で考えて・判断して・意見を持ち・言語化するための手段・スキル
生成AIの登場もあって正解は簡単に手に入るような時代になったけど、その正解に見えるものに対して「本当にそれが正解?」「それだけが正解?」「そもそも問題はそこ?」と自分で考えて言語化することが求められているのかなと感じました。
Posted by ブクログ
⭐️学んだこと
•自分が求めている情報ばかりが集まる状態が続くと、知らない間に、視野が狭くなっていく。そして自分が見ている世界が正しいと言う心理に陥ってしまう。
フィルターバブル
エコーチェンバー
•非難と否定と批判は違う。批判力とは、物事を立体的に見る力。
•日常的に使う言葉は使う頻度が高いためわかった。気になりやすく、言葉の意味を考えようとしなくなる。
辞書を引いてその意味を腹落ちさせて理解する。
→辞書にはこう書かれていたけど、それってどういうことなんだろうと掘り下げていくことで理解が進み、自分の言葉で語れるようになる。
•無意識の偏見(アンコンシャスバイアス)
自分の思考には制約がかかっていることを自覚するだけで、物事の見方が変わる
〇詭弁方法
•早まった一般化(チェリーピッキング)
•間違った二分法AじゃなければBだ
•論点のすり替え(お前だって論法)
•ストローマン論法
感情を必要以上にねじ曲げ相手が主張していないことを相手が言っているように、見せかけるテクニック
•多数派論証
○人それぞれが無意識に持っている7つの思考パターン
•すべての事象には、問題がある:批判犬
•私が常に正しい:正義犬
•私なんか全然だめです:負け犬
•太陽が、東から昇るのも私のせいです:謝り犬
•明日嵐が来て、電車が全部止まるかもしれない:心配犬
•絶対にうまくいかない:諦め犬
•私には関係ないのでわかりません:無関心犬
→自分と相手の思考パターンを知ると感情のコントロールができる
→思考パターンが出てきたとき考えてはいけないと、押さえ込んでしまうのは逆効果。
→後10分思いっきり考えてそこから考えることをやめる、など期限を切って頭から追い出す。
→私はこういう特性を持っていると受け入れるのも1つの方法
⭐️TO DO
•思考力のトレーニング
①意識的に時間を設ける。調べる前に自分なりの答えを考える。時間を意識的に設けることで思考力が培える。
②日記をつける。
③ディスカッションを行う。
④本を読む
⑤問題解決の練習をする。日常生活で直面する小さな問題から初めて解決策を自分で考える練習をする。
⑥それは本当かと疑う。
⑦新しいことに挑戦する。⑧自分とは違う価値観の人とあえて話をする。
•自分の視点とは違う角度から情報を集めてみる
•紙に書き出すことで整理することができる
正常な判断能力が失われがちな状況では、心の中を整理するために、すべてを壁にかけ出すまず自分の頭の中を空にすることから始める。次にその感情を引き起こしている事実や状況を書き出し、何にイライラしているのか、何に不安を感じているのかを明確にする。
Posted by ブクログ
VUCA時代に当たり前を疑って、変化に対応していくことが必要になっていく。ロジカルシンキング、ラテラルシンキングに加えてクリティカルシンキングをしていくこと。本当にそうなのかな?って調べて考えてとして、盲信せずに判断すること。
盲信すればその場一瞬は楽だけど、疑って調べて考えてとすれば新しいアイディアや苦境も変換していけることができると感じさせられた。
相手の話も、自分自身の思考の偏りにも注意が必要。
ラベリングの使い方も思考が偏ってしまうため注意が必要だと考えさせられた。
思考の偏りで頭の中に正義犬、批判犬、負け犬、謝り犬、心配犬、諦め犬、無関心犬をどの犬を飼っているのか意識することは日常でかなり使えそうだとも感じた。あーこの人はこの犬とこの犬が大きいのかーと意識しているだけでも、その人の偏りを意識できる。自分の犬もコントロールすることも意識しないといけないなと。
そう考えていると、この本のことも批判的に見た方がいいのかもと思い始めてみるけど、さらに思考して見ていくことになり時間がかかりそうだなと考えさせられた。全てのことに常に批判的に考えないで、重要なことや問題が起きた時や内省の時に使うことが使いやすいのかな思った。
クリティカルシンキングのデメリットとしては時間がかかることや非難にならないように(批判なのに非難と受け取られないように)使い所にも注意が必要かなと思う。
…と、批判的な思考で考えてみるとさらに思考が深まると感じています。物事をより考える、裏面まで考えることに繋がると思います。
Posted by ブクログ
◼️重要なポイント
・常識が目まぐるしく移り変わる現代において、過去の常識をそのまま信じ続け、新しいことを受け入れられないのは、リスクである。
→ 常に常識を疑う思考が大切。
→疑う思考を身につけられると、世間に振り回されずに本質を見抜くことができるようになる、周りの意見に流されなくなる、今まで思いつかなかったアイデアが思いつくようになる、等のメリットがある。
・常識を疑う際は、批判(批評)をすることを心がける。非難や否定とは目的が異なるので、要注意。
☑️非難…人を傷つけようという意思がある。
☑️否定…相手を見極めることなく自分本位に決めつける。自分を正とし、相手を非と決めつける。
☑️批判…物事に検討を加えて、判定・評価を行う。→ 本当に正しいのかを検証し、見極める。生産的。
・常識を疑うための手法→ロジカルシンキング(縦のロジック)+ラテラルシンキング(横の展開)+クリティカルシンキング(真偽の批評)。
Posted by ブクログ
オーディブルで聴いたもの。
スマホやSNSや生成AIの発達で考える時間が減っていると思う。だからこそ、多角的に物事を見て、本質を見ることが必要になるという意見は納得できるものだった。
コロナ禍がまさにそうであるが、今までの慣例や習慣だからできない、という思考になりがちであると思うので、いかに物事の本質を捉える思考が大事になってくるかがよく理解できた。
Posted by ブクログ
当たり前を疑う思考法としてラテラル、ロジカル、クリティカルシンキングが紹介されている。その時代では正しかったことが、今では違うことも多くある。当たり前を疑う習慣を持っておきたい。