あらすじ
キャリアとジェンダー平等を追求する女性と,性別分業に従う女性との間で広がる格差.価値観・学歴の似た者同士が結婚する結果,世帯間の格差が増幅し,社会の効率性が下がり,さらには世代を越えて格差が継承されてしまう.どうすればこの流れを転換することができるのか.比較福祉国家論の第一人者による提言の書,待望の文庫化.
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Posted by ブクログ
大変面白かった。北欧型の福祉社会や、女性の社会進出などに興味のある人は一読しても良いと思う。
女性の革命、多分日本風に言えば社会進出は、高い教育を受けた女性によって先導されてる状況であって、それが全ての女の人に行き渡らなければかえって、いわゆるパワーカップルテーマみたいな社会的な不平等を生み出す源泉となってしまう
また世代連鎖も起こりやすいためさらにそうした問題が起こりがち
女性が働くことによるGDPの増加は、保育所など女性の就労支援に投入される金額を上回り、また、幼児期に保育を受けさせる効果はその後の人の学力向上などを通じた稼得力の向上により十分にもとがとれる。
(引用論文まで追えてないが)
よって後退させるのではなくこうした進出を進めていくべきである
と、いう本。ざっと読んだだけだけど面白かった。
いろんな意見があるのかもしれないけれど一つの希望を述べているし、アンデルセンの言葉はパワフルだ。